04




私は今はじめてホテルという宿泊施設に来ています。周りは見知ったサッカー部の皆さんだけど…



「お荷物をお部屋まで運ばせて頂きます」

「え、あ…」

「はい。お願いします!」



私がテンパっているとミナトがさっと私と自分の荷物を渡してしまった。いいのかな?なんだか悪い気する、



「クシナ、もしかしてホテル初めて?」

「………………うん」

「はは、何?その間」

「だって、」



バカにしない?17にもなって世間知らずって…



「……でも、よかった」

「え、何が?」

「自来也先生に俺とクシナの部屋を一緒にしてもらったんだ!そっちの方が宿泊費浮くしね?クシナも気にしなくていいだろ?」

「ミ、ナトとどど同室???///」



大会中もしかしなくても一つ屋根の下じゃなくて同じ空間?無理だってばね!私の心臓が!ってか、根本的に年頃の男女が同じ部屋ってダメだってばね!



「あ、俺がクシナを襲うとか考えてる?」

「え、ちがっ!」

「安心して?クシナは大切だからね?本当に大切にしたいから…」



ミナトの言いたいことは分かる気がする。って、そういう意味じゃないってばね!



「自来也先生はオッケーしたの?」

「うん。というか、同室の話持ってきたの先生からだから」



自来也先生……
あなたの仕業か!天然なミナトになんて話を持って来たんだ!
確かに初めてのホテルを一人で泊まるのは不安だったけど、けど…ミナトと同じ部屋だなんて///