お買い物の時間



約束の前日。今日は私の為の服選びに集まってくれたカエデちゃん、中村さん、矢田ちゃん。私よりもハイテンションな3人にやや私は取り残されながらもこの世界での初めての女子とのショッピングに私も少しだけテンションが高くなっていた。
ショーウィンドーには流行を取り入れた最新の服を着たマネキンたちが並んでいる。


「久しぶりに買い物きたよ」

「えー!なまえちゃんスタイルいいのに勿体ないよ」

「……矢田ちゃんに言われると何だか落ち込む、」


隣で必死に同意するカエデちゃんに苦笑して心の中で少しはあるよ?と返しておく。ごめんね?ほら、一応私も乙女だし欲しいものは欲しいんだもん。


「やっっぱり遊園地デートっていうと動きやすい服装よね!」

「パンツスタイルで靴」

「じゃあ、トップスをうんと可愛くしよう」


あれでもこれでもないと私はたちまち着せ替え人形に。イリーナ先生の影響だろうか、やや露出が多い服装が多い気がする。私、露出は少な目でお願いします。


「えーこれ絶対可愛いのに!」

「うん。可愛いよ!可愛いけど…ノースリーブはちょっと、」


二の腕を出すのって意外と恥ずかしいものなのよ。このクラスはノースリーブ女子が多くて困る。というか、まだ少し季節的にも早いと思うし…。なんとか、袖有りのトップスを選んでもらえた。

流石に任せてと言っただけあってみんなセンスがいい。日々イリーナ先生に鍛えられているのだろう。なにを?


「わぁー!」

「いいね」

「むぅ、デカい」

「えっと…ありがとう。じゃあ、これにするね」


やや1名目が怖かったけど、スルーしておこう。いつものことだ。お会計をして店員さんから商品を受け取る。帰ってから1度洗った方がこういうのはいいのかな…?
ヤバい。明日と思ったらめっちゃ緊張する。


(……あの、)
(ん?)
(やっぱり2人は恥ずかしいよ!…お願い、明日一緒に来て!)
(((え、)))