男子会の時間



放課後。ゲスいE組の中でも更にゲスい男子メンバーに引きずられるように連行され、ここはファミレス。殺る気のない俺はパフェを食べながらみんなの話しを流し聞く。……ったく、
話しの内容はやはり俺となまえデートについて。正直、デートはしようと考えていたがまだ、なまえのこと知り中だし、それに一緒に登下校したり公園行ったりで十分すぎるくらい楽しかったりする。まぁ、なまえも同じだと俺は思ている。


「カルマ遊園地はどうだ?」

「あーいいんじゃね?」


適当な返事を前原に返す。てか、ほんこの前に前カノに振られてなかったか?
まぁ、それにしても遊園地か。いいかもしれないな。今度誘ってみるか。


「じゃあ、日取りだな!カルマ、こういうのは早い方がいいって!」

「んーじゃあ、来週の日曜とか?」

「……おけ!よし!なまえちゃんとカルマの遊園地デートは来週の日曜日。決定な!」

「はぁ?」


携帯をやけに弄っているとは思っていたけど、まさか……
「向こう(女子)も了解だってさ」なんてにこやかに話す前原が憎たらしい。何勝手に俺等の予定をお前らが決めてんだよ。


(ちょ!悪かったってカルマ、)
(まぁまぁ、)
(渚君止めないで?)

(あ、なまえちゃんからメール来てるよ)
(!)
(た、助かった…)