くろあか | ナノ

 十四話 W修行!




ヒソカさんという目標があって
元の世界へ帰るという目的があって

そのために修行と勉強して
前はただなんとなく生きていた。

意味があるだけでこんなに人生ちがうんだ。




「…どう、ですかね?」
「うん、いいね◆」
「ほんと、ですか…!」

今日は修行のせいかをヒソカさんにみせていた。声を強化して放出する、というやつだ。まだまだ課題はあるけど…とりあえずヒソカさんには褒められたのでそれだけで十分だった。

「イルミさん!」
「ん?」
「ありがとうございました!」
「はいはい」

イルミさんは昨日帰らずにホテルに一泊していた。夜、ヒソカさんとなにか話してたが眠気が限界だったのでさっさと寝てしまった。たぶんお仕事の話しなんだろう。今日はヒソカさんもイルミさんも修行をみにきている。

「じゃあ今日は…どうしようかな◆」
「そうですね…」
「実戦経験は?」
「ないです。ヒソカさんと手合わせはしますけど…」
「じゃあ俺とやろうか」
「え!?」

イルミさんが無表情でさらり、
ととんでもないことをいう。


「いやいやわたし死んじゃいますよ?!」
「ヒソカとやって大丈夫なら平気」
「それじゃあボクが暇じゃないか◆」
「三人で?」
「無理です!!!」

ヒソカさんだけでもいっぱいいっぱいなのにイルミさんも、とか無理!命がいくつあっても足りない!20個ぐらい!

とりあえずうるさいヒソカさんをなんとか黙らせてイルミさんと手合わせすることになった。

「いつでもどうぞ」
「は…はい!」

森の広くあけたところでイルミさんと対面する。相変わらずの無表情。まだ一日しか一緒にいないのでどうくるのか全くわからない。ヒソカさんのように読んで不意を打つのは難しそうだった…

「手加減はするから」
「…それは是非お願いします」
「うん」
「すーはー…っ行きます!」

いつものようにひとつ深呼吸をしてから足と腕に念を込めてイルミさんめがけて飛びかかった。



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