くろあか | ナノ

 二十五話 日常



ようやく戻ってきた日常
ヒソカさんがいて

毎日修行して勉強して
変わったことといえば

ハンターになる。という目標だけ。



「久しぶりに…この森で修行する気がする」

怪我も治ってまた修行を始めた。わたしがまだまだ弱かったからこんな結果になってしまったわけだしもっと強くならなければいけなかった。

クルタ族が襲われたという日から数日経った今もニュースではそういった内容は報道されない。まだそれが事実かどうかわからないまま。

イルミさんは家へと帰ってしまった。次の仕事が入ってしまったらしい。すごく寂しかったけどお仕事だし、しょうがない。

「今度俺の家へおいで」
「イルミさんの、家ですか?」
「そう。弟に会わせてあげるよ」
「それはぜひ!」
「これ住所。」
「ククルー、マウンテン…?」
「来る前にヒソカから連絡入れてくれれば、話は通しておく」
「わかりました。」

そういって住所がかかれたメモを渡されて、最後に頭を撫でられた。…すごく嬉しい、けどイルミさんの無表情は変わらず。結局イルミさんの笑顔とか喜んだ顔とか、みれなかったなー怒った顔とか呆れた顔ばっかり…

「イルミさん、お世話になりました」
「うん。修行怠らないこと」
「はい!師匠っ!」
「…その呼び方はやめて」
「…こういうの憧れだったんです」

えへへ、と笑うとため息をつかれた。イルミさんって綺麗だから結局どんな表情でも様になる。いつか笑顔を拝みたいな。

「(もう少し強くなってからじゃないとイルミさんには会えないな)」

そうと決まれば修行!一人前のハンターになるために。二人の足でまといにならないように。

「ただいま◆」
「あっ!ヒソカさんおかえりなさい!」
「うん◆ゆあいい子にしてたかい?」
「…わたし子供じゃありません」
「ゴメンゴメン◆」

修行も終えてマスターさんと夕ご飯の支度をしていた頃ヒソカさんが帰ってきた。

やっと前のように戻ってきた。



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