「ところで皆さんお腹すいてるんじゃありませんか?」
私は小人たちに問いかけた。
とたんにタイミング良く腹の音が鳴り響く。
「…それは答えとして受け取っていいんですか?幸村さん」
「うう…面目ない…」
真っ赤な顔した幸村に、私はクスリと苦笑い
彼ら歓迎も含めて、今日は豪華な食事にしてあげよう。そう思った
のはいいものの…
「…量多いかな?」
私の前にあるのは、5人分のハンバーグ
でも彼らは小人だから、普通サイズだと大き過ぎるかも知れない。
「…まあいっか!多すぎたらルイスに押しつければいいだけのことよね」←
ちなみにルイスは私の幼馴染。
このマンションの3軒隣の一軒家に2歳になる妹と一緒に暮らしてるの。
んでもってお父さんがフランス人と日本人のハーフで、お母さんがイギリス人と日本人のハーフ。
つまりルイスはクオーター…であってんのかな
あ、話がそれた…
出来たハンバーグを小人たちのところへ持っていくと、彼らは不思議そうな顔をして、
「紫音殿、これは何だ?」
とそう言った
「え?何って…ハンバーグですよ?
元々普通の人間だったなら、知ってると思いますが…」
私の言葉に、家康達は首を傾げてハンバーグを見た
………もしかして、私のハンバーグは原型を留めていないとか!?
いや、そんなことはないはず!……よね?
「いや、まずワシらはこの『はんばーぐ』というものを知らないんだが」
「…………………はい?」
え、えぇー…?
まさかハンバーグを見たことがないとか言う人がいたなんて…!
しかもカタコトだし。
着てるものは鎧だし。
あなた方どんだけ西洋文化を知らないんですか!
………そう言おうとして止まった。
さっき政宗が言ってたじゃないか。
『目が覚めたら、何故か知らない場所に居た』と
それに彼らの名前。
何処かで聞いた気が……
私はハッとして、パソコンを立ち上げ、彼らの名前をググってみた。