03
「ところで皆さんお腹すいてるんじゃありませんか?」



私は小人たちに問いかけた。
とたんにタイミング良く腹の音が鳴り響く。



「…それは答えとして受け取っていいんですか?幸村さん」


「うう…面目ない…」



真っ赤な顔した幸村に、私はクスリと苦笑い

彼ら歓迎も含めて、今日は豪華な食事にしてあげよう。そう思った







のはいいものの…


「…量多いかな?」


私の前にあるのは、5人分のハンバーグ
でも彼らは小人だから、普通サイズだと大き過ぎるかも知れない。


「…まあいっか!多すぎたらルイスに押しつければいいだけのことよね」←


ちなみにルイスは私の幼馴染。
このマンションの3軒隣の一軒家に2歳になる妹と一緒に暮らしてるの。
んでもってお父さんがフランス人と日本人のハーフで、お母さんがイギリス人と日本人のハーフ。
つまりルイスはクオーター…であってんのかな

あ、話がそれた…


出来たハンバーグを小人たちのところへ持っていくと、彼らは不思議そうな顔をして、


「紫音殿、これは何だ?」


とそう言った

「え?何って…ハンバーグですよ?
元々普通の人間だったなら、知ってると思いますが…」



私の言葉に、家康達は首を傾げてハンバーグを見た


………もしかして、私のハンバーグは原型を留めていないとか!?


いや、そんなことはないはず!……よね?



「いや、まずワシらはこの『はんばーぐ』というものを知らないんだが」



「…………………はい?」



え、えぇー…?
まさかハンバーグを見たことがないとか言う人がいたなんて…!


しかもカタコトだし。
着てるものは鎧だし。
あなた方どんだけ西洋文化を知らないんですか!


………そう言おうとして止まった。


さっき政宗が言ってたじゃないか。


『目が覚めたら、何故か知らない場所に居た』と


それに彼らの名前。
何処かで聞いた気が……



私はハッとして、パソコンを立ち上げ、彼らの名前をググってみた。


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