私がそう問えば、彼らはお互いの顔を見合う
すると黄色い小人が元気よく名前を言った
「ワシは徳川家康だ!よろしくな紫音殿!」
黄色い小人、もとい家康は太陽のような笑顔を見せた
それにつられて、青い小人も名乗った
「俺は奥州筆頭伊達政宗。you see?」
青い小人もとい政宗は、英語が話せるらしい。
借り暮らしの小人って、イギリスとかにも住んでるのかしら。(しつこい)
「そこで寝ておられるのは、石田三成殿でござる!」
赤い小人、幸村は銀髪の小人、三成を紹介した
「真田…余計なことを…ゴホッゴホッ」
三成は大きく咳き込む。
やはり風邪をひいたようだ
「具合が悪いなら無理しないでくださいな」
やっぱりこういう時はひえぴたがいいよね。
そう思って、救急箱からひえぴたを取り出し、はろうとした
…が。
「…」
「デケェな」
当たり前なのだけど、小人さんにはサイズが合いませんでした
仕方なく、ひえぴたを4分の1に切ってはった。
それでもまだ少し大きかったけどね
「ところで、何故あなた達は、あんな所に居たんですか?」
すると、政宗が話出した。
もともと彼らは私と同じくらいの大きさの、普通の人間だったんだけど、今日目が覚めたら何故か小人になっていた上、知らない場所にいたらしい。
行く宛てもなくさ迷っているうちに他の3人に会ったけど、三成が熱を出してしまって困ってたところに、私が来た…ということだそうだ。
借り暮らしの小人じゃなかったのね。
…でも待って、行く宛てないってことは…
「帰る場所がないってことですか?」
私の問いかけに、3人は頷いた
「なら、ここに置いてあげましょうか?」
「!い…いいのでござるか?」
「ええ、あなた達みたいな可愛い小人さんなら大歓迎ですよ」
「(可愛い…?)ではお言葉に甘えさせていただく!」
3人は万歳したりして喜んでいた。
やっぱ可愛い…