02
私がそう問えば、彼らはお互いの顔を見合う
すると黄色い小人が元気よく名前を言った




「ワシは徳川家康だ!よろしくな紫音殿!」



黄色い小人、もとい家康は太陽のような笑顔を見せた


それにつられて、青い小人も名乗った


「俺は奥州筆頭伊達政宗。you see?」



青い小人もとい政宗は、英語が話せるらしい。
借り暮らしの小人って、イギリスとかにも住んでるのかしら。(しつこい)



「そこで寝ておられるのは、石田三成殿でござる!」



赤い小人、幸村は銀髪の小人、三成を紹介した


「真田…余計なことを…ゴホッゴホッ」



三成は大きく咳き込む。
やはり風邪をひいたようだ




「具合が悪いなら無理しないでくださいな」




やっぱりこういう時はひえぴたがいいよね。



そう思って、救急箱からひえぴたを取り出し、はろうとした



…が。




「…」


「デケェな」




当たり前なのだけど、小人さんにはサイズが合いませんでした



仕方なく、ひえぴたを4分の1に切ってはった。
それでもまだ少し大きかったけどね

「ところで、何故あなた達は、あんな所に居たんですか?」



すると、政宗が話出した。

もともと彼らは私と同じくらいの大きさの、普通の人間だったんだけど、今日目が覚めたら何故か小人になっていた上、知らない場所にいたらしい。
行く宛てもなくさ迷っているうちに他の3人に会ったけど、三成が熱を出してしまって困ってたところに、私が来た…ということだそうだ。


借り暮らしの小人じゃなかったのね。
…でも待って、行く宛てないってことは…



「帰る場所がないってことですか?」




私の問いかけに、3人は頷いた



「なら、ここに置いてあげましょうか?」


「!い…いいのでござるか?」


「ええ、あなた達みたいな可愛い小人さんなら大歓迎ですよ」


「(可愛い…?)ではお言葉に甘えさせていただく!」



3人は万歳したりして喜んでいた。

やっぱ可愛い…

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