安全なところまで送ってくれると言ったラビは私の側を歩いている―・・・


ラ「ランはここの街の人??」

「い、いえ・・・違います・・・」

ラ「え、じゃあ何処に住んでるんさ??場所わかんねぇと送ってけないさ」


あぁ・・・
私のお家はちょっと教えられないかなぁ・・・

遠いし

そういう問題でもないか・・・


「じ、実は私、世界の奇怪現象とか異常気象とかを題材にした小説を書こうと思ってて・・・それで今は、世界を旅して勉強してるんです・・・」


ラビに嘘をつくのは気が引けるが・・・
仕方ない・・・


ラ「まじ!?すげぇさ!!それ出版したら俺読みたいさっ」


あぁぁぁあ・・・

そんなキラキラした目で私を見ないでぇぇぇえ
出版なんてしないから!!
そんな本一生待ってても出版されないから!!


とはいえ、とっさについた嘘とは言え我ながら上手い!!
これならもし、これから出先でラビと出くわしても言い訳がしやすいっ!!

嘘をつかなきゃいけないのは気が引けるけど・・・


ラ「あ、そしたらどこまで送って行けばいいんさ??」

「え??あ、て、適当にその辺までで結構ですっ」


本当はこのまま一生着いて行きたいッス!!


ラ「適当って・・・でもまあ、さっきみたいにアクマも出て来なくなったしいいか・・・」


まぁ
そりゃそうですよね・・・

アクマは私が用意してて私が襲わせたんですから・・・


反省してます・・・



なんだかデートをしているみたいな感覚―・・・

ラビは笑顔で話してくれる
それだけじゃなく、ちゃんと私の話も聞いてくれる

こうやって実際に話をしてみると、今まで以上にこの人に惹かれていく―・・・

本当はいけない
絶対に叶うはずない
ましてやラビはエクソシストだから、私がノアと知ったら貴方は私を殺すのだろう―・・・

それでもいい
叶わなくてもいい

でも、想うだけなら勝手でしょ――・・・・・・??
















ん??

何か今・・・
見覚えのありすぎる誰かが目に入ったような―・・・


私はある一箇所をガン見する。

そしてそれに気付いたラビが不思議に思ったのか問いかける。


ラ「ラン、どうしたんさ??あっちに何か・・・」

「な、なななな何でもないです!!あっ!!私、この辺でもう大丈夫なのでっ、あ、ありがとうございました!!」


そしてランは走り去って行く。


ラ(なんなんさ??)













何故こんなチャンスを無駄にするような事をしたかって??

それは―・・・

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