くそう・・・

私がロードだったらもっと楽に聞き出せたろうに・・・
今だけロードの性格が羨ましい・・・




お・・・

なんか店に入った・・・

昼食タイムか!!


よし。
私も入ろう・・・

そして二人の会話を盗み聞きして・・・

そうすれば白髪少年があの人の名前を呼ぶはずだ!!



そうと決まればレッツ・昼食!!


そして店の中へ入ろうとした瞬間―・・・


「ノア様・・・」

「・・・・・・・・・・・・」


とある3体のレベル1のアクマに呼び止められる。


「ノア様・・・エクソ、シス、ト・・・」

「あそこ・・・エクソ、シス、ト・・・殺す・・・」

「仕事・・・する・・・」

「・・・・・・・・・・・・」


え??
何??こいつら
空気読んでよ・・・
今私別の任務で忙しいんだけど・・・


「ノア様・・・仕事・・・」

「お黙りッ!!自我を持たないポンコツめ!!私の邪魔をしないで!!」


アクマと口論していると―・・・


ラ「危ねぇさ!!」



不意に後ろから声がしたと思ったら、後ろに引っ張られる。


「ほへ??」


後ろを振り返るとそこには愛しのあの人が・・・


ア「あなた達、アクマですね??僕の目は誤魔化せませんよ」


アレンなんとかが言う。


ラ「本当、アレンの目は便利さ。おい、アンタ大丈夫さ??」

「あ・・・・・・・・・」


ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!!


不意討ちッ!!
心の準備出来てないから!!
声出ないから!!


ラ「本当に大丈夫さ??」


あぁ・・・
こんな私を心配してくれるなんて・・・

やっぱり貴方は優しい。



なんて心中でブツブツ言っていたらアレンなんとかがもう既に3体のアクマを破壊し終えていた。


ラ「ん??終わったか、アレン」

ア「はい」



早く・・・
早く・・・

早く名前を呼んでくれアレンなんとか!!


ア「しかし参りましたね。イノセンスも無さそうですし」

ラ「そうだな・・・アレン、アクマはまだ居そうか??」

ア「今のところは居ないみたいですよ」


私を完全に無視して会話を進める。

だがしかし、それは良い。

名前さえ知れれば・・・


ラ「んじゃ、一回り見回りしたら帰るさ」

ア「そうですね」

ラ「あ、一人で帰れるさ??」


急に話を戻され、喉が詰まって声を出せない私は、コクコクと頷いた。


じゃねぇーーだろ!!

結局名前聞けなかったし
街を一回りしたら帰るとか言ってるし
このままでは私の大事な任務が失敗してしまう。

早急に対策せねば―・・・

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