催眠アプリ3


不良受
失禁、腹パン、喉に指



 今日は町田と波木と町をぶらついている。俺らの後ろをとぼとぼついてくる波木は、以前より生気がない。その分、ぎらつく両目が目立つ。



 「あれ…」

 お気に入りのショップで立ち止まっていたら、…気づいたら二人に置いてかれていた。とりあえず携帯をかけるも電波がとぼしい。二人共に繋がらない。

 「……」

 仕方なく歩いて探すことにした。そして15歩ほど歩いたところで、

 「ってーな!」

 なんかヤンチャされてそうな二人組にぶつかってしまった。ちなみに故意ではない。

 「ごめんなさい」
 「ごめんで済むかよ、ってー、骨折れたわ」
 「慰謝料寄越せや」

 ……すごく昭和香るヤンチャではある。そんなことを考えながら、携帯を二人組に向けた。
 これは正当防衛だ。





 居酒屋の裏、エアコンの室外機が邪魔でうるさい路地裏に場所を移す。

 「ぐ、くっ…」
 「っ、う」

 とりあえず暴れられても困るので「手足が金属のように動かなくなり」「不必要な叫び声をあげられない」よう催眠をかけた。

 「てめぇ、なにしやがった、動けるようになったら、ぶっ殺す、」
 「…よし、決めた。」

 どうするか考えていたが、まぁこいつらは波木ほどの精神的タフさもなさそうでつまらないので、とりあえずプライドをへし折ってやることにした。
 音もなく、アプリに打ち込まれる文字。

 『羞恥心が快感になる』

 二人組は口では強がりつつ、何をされるか戦々恐々こっちを見ている。俺はゆっくりと、もともと買ってた紙パックのウーロン茶を開ける。

 「飲め」
 「んぐっ!?んっ!?」

 そうして一人に飲ませる。体の動かせないそいつは、むせかえりそうになりながら、懸命に喉を動かす。
 紙パックが空いたら、鞄にいれてた炭酸飲料も無理矢理飲ませた。

 「……」

 ひとまず様子見に距離を置いて、二人を観察する。一人は派手なTシャツに制服のズボン、仮にAとしよう。こいつがウーロン茶飲ませた方だ。もう一人はタンクトップに短パンビーサン、Bとしよう。こいつには何もしてない。

 「……うう、う…はやくっ、解放しろよ…っ!く!」

 観察していると、Aが眉を寄せる。視線があちこちに行ったかと思えば、こちらを睨み付けてくる。生理的な何かがAをせっついてるのだ。
 俺はさらに煽る。

 『おしっこ漏らすなんて、人生崩壊するくらい恥ずかしいこと』

 そう打ち込むと、一瞬Aの眉がハの字に下がり、悲しそうな切なそうな顔に変わった。そしてすぐに表情を強気に戻し、声を上げる。

 「くそっ!くそぉ、はなせっ、はなせったら!うぅ、ん、うーーっ!!」

 力を込めようとしているみたいだが、手足は動くはずもない。
 俺はかわいそうなAを後目に、再度町田と波木に電話した。やっぱり出ない。どこ行ってるんだか。




 「…ひぅ、…うう…んんー……」

 電話したりツイッターしたりメールしたりラインしたりパズルやったりしていたら、Aの顔色が笑えないほど白くなっていた。動かせない体は丸めることもできず、失禁までカウントダウンが入った。
 失禁に耐えがたい羞恥心がある(催眠のかかった)Aは、もはや泣きそうに俺を見てくる。もう心が折れていた。

 「どうかした?」
 「…っい…あ、あ…はずし、はずし、て」
 「なんで?このままだとどうなる訳?」
 「そんなことっ、…いえるわけ……」

 涙目のAは恥ずかしそうに頭を振る。言葉にするのも恥ずかしいのか、すげぇな。俺がまた途中のパズルに視線を落とそうとすると、Aがひきつった声で懇願する。

 「おねが、ゆるして、ゆるして、すみません、でしたぁ、も、しませんからぁ」

 鼻声の懇願はもう、哀れっぽくて浅ましかった。近寄って、強ばる頬を撫でてやると、少しの刺激も煩わしいのか、顔を背ける。膨らんでしぼんでを繰り返すAの腹と、額と顎にたまる油汗を見ながら、再度問いかける。

 「だから、な、ん、で?」
 「ひう、う、うう、う、」

 目を閉じ、眉を下げ本気の泣きが入る。唇を噛んで、開けて、何度かそれを繰り返し、Aは折れた。


 「…しょ…小便もれ、もれちゃう…でちゃう、でちゃう、か、らぁ……っひん」


 それを口にした羞恥でAはびくりと肩を震わせた。それにしてもさすがにそろそろ飽きた。

 「あっそ」

 健気に突っ立って耐えるAの腹、下のほう、骨盤の間あたり、そうそう、ちょうど膀胱のあたり、

 「っぐ!!」

 そこに思いきり蹴りを入れた。ひょうたん型の健気な臓器は、きっとこの外部刺激に耐えられない。

 「…っくあ…あー…だめ…だめだめだめっ、あっあっあっあっでちゃうでちゃう、おしっこ、で、」

 痛みよりもAには尿意のほうが切迫していたのか、まるで痛がりはしなかった。そしてAは5秒と持たず、立ち尽くしたまま、

 「や、やめ」


 ジャアアアアアアアーー…


 Aの制服の股間に黒い染みが濃く広がり、滝のようにおしっこが漏れでていく。我慢に我慢を重ねた排泄と、人生最大の羞恥に、頭が白くなるほどの快感がAを襲う。

 「ひっぃああっ、もれちゃっ、おしっこ、おしっこ、あっ、はずかし、も、だめだぁ、おれ、も、じんせい、おしまいっ、ああ、人前で漏らすなんて、おれ、おれ、あぅ、も、いきてけない、らけろ、ひぅっ、あーっあーっ…ろぉひて、ひもちぃっ、あぁ、おしっこ、とまんない、きもち、おしっこ、おもらし、すごひ、あっあぁんっ!」

 びくんびくんと肩を二度跳ねさせ、Aの瞳がどんより曇る。



 「さて」

 次は、と茫然とAを見るBに催眠をかける。アプリに打ち込む。

 『どんなことをされても嘔吐しない』かつ『嘔吐感が快感に直結する』

 さらに催眠をかけ、Bを地面に座らせ、顔を上に向かせ、口は絶対閉じないようにさせた。その前に立って、指の運動。

 「な、なに、なにすんだよぉ、ゆるしてくれよぉ、たすけて、だれか、だれかぁっ」
 「あ、俺素手か。んー…まいっか。」

 素手を突っ込むのは少しいやだったが、まぁ仕方ない。おもむろにBの口を触り、そして一気に指3本を中に入れた。口の中は湿っていて温かい。

 「んぐぅぅっっ!!?」

 そして口内の中を探る。特に喉ちんこのすぐ上あたりの柔らかいところを押してみた。上顎の傾斜になっているところをさする。まぁこれくらいじゃ吐かないだろう。それでもBはうっとり目を細め、舌を震わせる。指をさらに進めてやろう。

 「おごぉっ!おぉあお」

 指を完全に喉ちんこの奥まで突っ込んだ。Bは何度も痙攣しながら、口を開き続ける。喉ちんこでイきやがった。
 Bのべろを押さえつけ、喉ちんこをこりこりとしごいていると、Bの短パンまで染みが滲む。舌の付け根にかけて盛り上がっているのを、無理矢理下げる。見てるだけで吐きそうなそれに、Bは焦点の合わない目で何度もイった。





 「わりぃわりぃ、こんなとこにいたのかよ佐藤」
 「町田。」

 あれから失神寸前までAとBをいじめていたら、メールを見た町田と波木がようやくやってきた。

 「さっきさ、あっちに芸能人いてさー、まだいるかも。佐藤も見に行こうぜ」
 「ん」
 「……」

 佐藤に連れられ、路地裏から出る。横を見ると、波木が着いてきていなかった。なにしてんだと振り向くと、A、Bに自前のタオルを渡していた。

 「おい波木、いくぞ。」

 声をかけると、波木はすぐに路地裏から出た。隣の波木の肩に手を回して歩き出す。
 波木は何度も何度も後ろを気にしていた。何となく波木の肩に回した手で波木の頭を撫でてやった。


おわり



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