絶望感


犯罪感のつづき


 俺の後輩はうざってぇ。生意気にも入部早々勝ち取りやがったスタメンとエースの座、そのくせ末っ子気質満載、俺になでてなでてすりよるその度胸と愛嬌。相反するそれが俺を苛つかせるしムカムカさせる。

 その日の帰り道、俺はスクールバックを左に持ち替えた。右にいる目敏い後輩はすぐに気付く。言っとくが俺は猫派だ、犬は嫌いだ。…でも犬の散歩っつのは、こういうもんだろ。訳知り顔の後輩が指を絡めてくる。
ちっ、マジでかわいくねぇ…。



*



 「ふゆにぃ、ちんちん…」

 ふゆにぃに腫れたちんちんを見せると、ちょっと頭を抱えて、テレビの中のスポーツせんしゅみたいに、「俺は出来る俺は出来る俺は出来る俺は出来る…シャッス!!!」って気合い入れて、おれに向き直った。

 「よし、りょうくん、俺がなんとかしよう」
 「ふゆに、うん、ん、なめて、」

 ハチとかに刺されちゃって、こんな腫れちゃったのかな、そうしたらなめたら治るかなぁ、そう思って、ふゆにぃにちんちん舐めてもらおうとしたら、またふゆにぃ、固まってじこあんじタイム入った。

 「がんばれがんばれ出来る出来る出来る出来る出来るあんな無垢な先輩にひどいことをする人間じゃない俺は出来る出来る出来る出来るがんばれ出来るがんばれがんばれがんばれがんばれ!!!」

 ちょっとこわい。ベッドの上で足開いて、腫れたちんちんをふゆにぃに見せるように腰上げる。

 「ぺろぺろして…」

 目付き変わったふゆにぃが、おれの上に乗り上げる。はぁはぁと息をつきながら、おれにさわる。
 そのとき、おれ、何でかしらないのに、これ、『えっちなこと』なんじゃないかって思った。
 幼稚園のころ、ともだちとコタツのなかで「ちかんごっこ」してた、あれと、おんなじ、えっちな遊び…?えっちごっこ大好きで、ままに見つかって叱られるまで一番好きな遊びだったから、またえっちごっこできるって、おれ、ドキドキしてきちゃった。

 「ひゃう、あ、あん、えっち…」
 「(声凶悪…)」

 ふゆにぃがおれのおっぱい揉む。やっぱりえっち、えっち遊びなんだ。えっちな遊びをこっそりふゆにぃと出来るなんて、おれ、ラッキーだ。ふゆにぃはごっこ遊びでは弄らないおっぱいのピンクのとこに、ちゅうした。

 「んぁっ!」

 赤ちゃんみたい。でもおっぱい吸われると、腫れてるちんちんが余計むずむずして、ぐるぐるして、かゆいみたいな触ってほしい変なかんじになる。へんなの、おっぱいちゅうちゅうされて、おっぱいの先っぽ吸われて引っぱられると、そわそわして、ドキドキして、かゆいの、へんなの、かゆいのを引っ掻いたみたい、ちんちんからへんなおつゆ出るし、えっちごっこと、なんか、ちがう。

 「はぁっあっ、ふゆに、ふゆにぃ、あっうぅ、これ、えっちごっこじゃないの…?」
 「えっ、あ、ちがう、けど。りょうくん…えっち知ってるの?」

 ふゆにぃはちょっとびっくりしたように顔を上げる。おれはもっとかゆいの、したかったから、でもなんかえっちこわいし、ふゆにぃとお話することにした。ふゆにぃがだんだんおれに近づいて話すのが、ふしぎなかんじに思った。

 「えっと、おっぱいとかパンツとかちかんとか、でしょ?おれ、ちかんごっこ、してたし、知ってるよ!」
 「…ちかんごっこって、どんなの?」
 「んと、ふたりで、こうやって服脱いで、こっそりコタツでおしりさわるやつ…」

 ふゆにぃがおれの話ききながら自分のズボン下ろすと、ふゆにぃのちんちんも腫れてた。なんかそれ見たらこわいような、ドキドキするよな、見ちゃいけない気がして目を手で覆った。指の隙間からこっそりふゆにぃのちんちんを見る。ぱぱのちんちんと違って、上むいてて、ぴくぴくしてる。これ、えっちぃ。

 「りょうくん、さわられる役?さわる役?」
 「やう、あ、あん、さわられる、やく、おしり、さわさわされるの、」
 「……今、しても、いい?」
 「おしり?いいよ!おれ、えっちごっこ、だいすきだから!ふゆにぃ、しよ、ひゃあっ!あっ!」

 ひさしぶりにえっちごっこ出来ると思ったから、うるとららっきーと思ったら、おれを横向き寝の体勢にして、ふゆにぃがまえから抱きついてきて、おれのおしり、さわさわどころかもみもみしてきた。耳元でふゆにぃがはぁはぁ息してるのが、ふゆにぃじゃないみたいで、ちょっとこわかった。

 「はぁ、はぁっ、っくそ、ヤバい、」
 「はぁうっ、んっん、んぁ、ふゆに、あっ、あうぅっ!」

 おしりを両手でもみもみされると、おしりの穴がひらいたり閉じたりして、くすぐったい。そこをふゆにぃの指がいったり来たりして、くすぐられると、またおなかまであついかゆいの、へんなの、へんなの、おしり、くすぐったいの、えっちなの。

 「ごめ、りょうくん、今回だけ、今回だけ、一緒におちんちんすりすりしてい?」
 「おっ、おちんちん、すりすり、??おちんちん、くっつけるの?ばっちぃよ、やっ、」
 「ごめ、ごめんごめんごめん、ほんと、今回だけ、入れないし、お願い、ほんと、無理…っ」

 ちんちんはえっちなとこだけど、ばっちぃとこでもあるから、ちんちんでは遊ばないよう、ままに言われたのに、ふゆにぃのちんちんがおれのちんちんとくっついてきて、ふゆにぃがちんちん同士をつかむ。ばっちぃのに、ちんちんつかまれると、ぎゅうってちんちんがなったことない感じになって、あれ!あのときみたい!全力疾走したときにちんちんがへんな感じになるときみたい!なんていうかわかんない、けど、もっとしたい、もっときゅんきゅんさせたい、かも。ままにおこられる…。

 「はぁっ、はっ、は、」
 「んぁああ!ふゆに、ふゆにぃ!!ちんちんっ!あぁん!ふゆにぃ!へんっ!ちんちん、ちんちんもっと、やぁあっ、ちんちんえっちなってる!やっ、やらぁっ!」
 「……幼児語、すげぇ破壊力」

 ふゆにぃが、ちんちんすりすり、おれのちんちんにすりすり、こすりあわせて、うえにいったりしたにいったり、する。そしたらね、そしたらちんちんがすっごいかんじで、わかんない、でもすっごいえっちなのわかる。えっちって、すごい、おれ、えっちしたいなぁって、そんなことおもって、どうえっちかっていうと、ふゆにぃがおれのおつゆまみれのちんちんに、ちんちんすりつけると、そこなんにもなくっちゃうの!なくっちゃうっていうのかな、へんなの、そこしかなくなっちゃうの、で、そこがあっつくてじんじんして、そのあっつい、じんじんが、おれ、えっちで、すき、すきすきすきだいすき。ちんちんいじるの、いけないのって、じんじんだから、でも、じんじんもっと、もっと。

 でもふゆにぃがちんちんの先っぽの出っ張ってるとこと、おれのちんちんのおなじとこすりすり、させたら、おれのじんじんが、なんか、おしっこのみたいな、やら、おしっこ、おしっこしたくなっちゃった、ちんちんいじったから、おしっこおしっこおしっこぉ!

 「やっやっやっあっ!!!らめっ、ふゆに、ちんちんやらぁっ!」
 「っ、どうした?」
 「おねしょっ!おねしょっでるーーーっっ!!!」

 おれがにげようとすると、ふゆにぃは笑ってよけいにすりすり、やら、やらぁ、おれ、もうすぐおにぃちゃんになるのに、またおしっこおもらし、しちゃう。おしっこおもらししそうなの、じんじんして、もうだめなのに。

 「おしっこじゃないから大丈夫。全部出しな。」
 「やっやっ、れも、やぁっちんちんだめ!へんなの、へんなの、じんじんして、ちんちんえっちなの、おしっこおしっこなの!らめ、にゃのっ」
 「大丈夫だって。こわいなら、これ掴まっておきな。」

 ふゆにぃに、おれのすきな××××のぬいぐるみをわたされた。ふゆに、だいじょぶっていうから、ぬいぐるみぎゅってして、目をぎゅうってつむった。ふゆに、の、ちんちんすりすり、するの、はやくなって、あ、あ、でる、でる、おしっこ、おしっこ、じんじんしたのが、おしっこ、でっ、ちゃ、うっっ!!

 「んんんんーーー〜〜〜っっ!
あっ!
あっっ!
やぁあっ、あーーーー〜〜っっ!」

 ちんちんがあつくて、じんじんが、ぬけてく。えっち、えっちぃ、ぬいぐるみの後ろからこっそり見たら、おしっこじゃなくて、白いなんかどろどろしたのが出てた。なにこれ、おにいちゃんのえっちごっこって、こういうのなの、すごい、おれ、これだいすきになっちゃった。またあしたしたいな。ふぁ、らめら、急にねむ、



*



 「………まぁ、寝ますよねー。」

 ぬいぐるみを抱き抱えて、幼児期のやらしい体験を暴露して、幼児語で喘いで大量に射精した先輩を前に、ガチガチに勃起しながら泣いた。本気で泣いた。
 普通に抜いて、後片付けしながら、二度としないと誓った。しかし俺はえっちにハマった先輩から連日求められるはめになることを、その時知らなかった。

おわり


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