ある時から突然、超能力をもつ人間が生まれるようになった。それにより日本は大きく二つの勢力に別れた。超能力による支配を目指す革新派と、科学の力による超能力排除を目論む保守派。二つの勢力は全てを巻き込み争いを続けていた。
中立都市の東京は保守と革新が入り乱れ、治安が悪化の一途を辿っている。保守の分隊長を任されていた俺は、しんどい沿岸警備の帰りに東京を通った。東京は以前のオフィス街が見るかげもなく、まるでSFのディストピアのように廃墟ばかりになっていた。
一歩、一歩、進める度に、疑惑は確信に変わった。見られている。崩れ落ちたビルの壁の穴から、鋭い気配が突き刺さる。俺は支給された銃のロックを外しながら、ため息をついた。
「さっさと出てこい。」
後方に言葉を投げると、そいつは部下を引き連れ姿を表した。
「ケッ!政府の御犬様に不意討ちなんざ、誰がすっかよ。」
真っ赤に染められた髪、狂気に細められた瞳。革新派の中でも、過激派かつ武闘派、カオスの体現者たる関東の雄、左枝。
「そろそろここらで決着を着けようじゃねぇか。お前ら!お前らは手出しすんなよ!」
「はぁ…脳禁……今日は本気でしょっぴくぞ。」
俺と左枝は過去幾度となく刃を交えた因縁の相手だった。疲れているけど、仕方ない。本気でやらなきゃ殺される。左枝が一歩踏み出すと同時に、銃を抜いた。
「あーつかれた…」
あの後、俺と左枝の戦いは決着がつかず、俺に救援が来たことで取り止めとなった。今までの経緯を本部に連絡し、事務処理をして家に戻る途中である。もう日はとうに暮れ、暗闇の中、自分の部屋を遠目に見つけた。
「…」
俺の部屋に、明かりが灯っていた。
「ただい「おかえりー!!しょーご!!!」
自分の部屋の扉を開けると、被せるように大きな声がする。その声の先にはエプロンをした真っ赤な髪の恋人がいた。俺の胸に頭を埋めてくるので、抱きしめ返した。
「しょーご、今日は、ごめんなぁ…、なんか、上の奴らがしょーごにちょっかいかけようとしてて、そんで俺が行くはめになって……、ごめんなぁ、つい本気で殴っちまった…」
「いや、俺も途中で理性切れてたし。さえの拳なら、何発でも受け止められるよ。」
そう、俺と左枝は付き合ってる。しかし仕事上、公言しようもんなら即国家反逆に問われるので、こっそり付き合うしかないのだ。表向きは死闘を繰り返す宿敵も、家の中ではらぶらぶちゅっちゅという皮肉である。
「しょーご…、や、やめろよぉ、もうはずかしいだろ、バカ…!あ、そうだ、ご飯にする?お風呂にする?」
「ご飯かお風呂?うーん、じゃあさえで。」
「だから、やめろよぉ、ばかばか!」
ぷりぷりとエプロンを握って照れるさえに、おでこを合わせる。さえの頬が余計赤くなる。さえの視線をさまよわせるのが、とても好きだ。
「さーえ?だめ?」
「その顔ずりぃ…」
「だってさえと殺し合うの、勃起するから。」
「しょーご変態…でも、俺も、なんか、ゾワゾワした…んぁっ!」
パンツを剥ぎ取り、エプロンごとさえのを握る。もう固いじゃねえか。ざらざらとしたエプロンの裏地に、さえは腰を引く。それを許さずに、執拗にしごいた。
「あっあっ、うあっ、しょーご、あっんん…あー、あ…」
「さえ、やならやめるけど?」
「あー、あ…んふぅ、ん、」
壁に押し付けキスしながら、太ももで擦り付ける。さえはいつものキチ入った目を伏せ、口を開けて俺を受け入れる。
「やじゃ…ねぇ……しょーご、俺のさきっぽ、いっぱい、しこしこして…」
「はいはい。」
エプロンを握りながら、さえは腰をつき出す。かわいい反応にほくそ笑みながら、床に膝をついてエプロン越しにくわえた。
「んぁ、あー…しょーご、エプロン、やだ…ひっ!?」
エプロン越しにしゃぶられるっていう生ぬるい感覚。エプロンは唾液とカウパーでしっとり湿っていた。ずるずると立てなくなっていくさえを、フローリングの床に寝かせる。エプロンを捲ると、立ち上がりきったちんぽが表れた。
「さえ、殺しあうと血に当てられてんのか、いつも凄いよな。ほら、」
「くひっ!あっ、あ、言うな…」
「濡れ具合がいつもの比じゃない。イったのかと思った。」
俺の唾液以外の液体が、とろとろとさえから溢れる。それを舌ですくって先っぽを啜ってやると、さえは大袈裟なほど跳ねた。
「ほあ、こんあに我慢汁」
「や、んぅ、う、あ、やら…しょーご、やら、」
舌に絡めた我慢汁を、キスしてさえにそそぐ。とろけたさえは自分の分泌物を飲まされながらも、鼻にかかった声を抑えない。
「さえの我慢汁は俺のだから、返して」
「んはぁ、あ…どーじょ…」
口移しした我慢汁を、さえの口内から唾液ごと啜って取り返す。口を離すと、さえと視線が絡む。
「しゃぶって。」
「んあ、あい。あ、しょーごのも、もうビキビキ…」
床に膝立ちすると、さえは体を起こして俺のベルトを外した。うっとりとジッパーを外し、パンツに鼻先を埋めた。そしてくんくんと臭いを確認してから、パンツを下げる。ぼろりと表れた俺のを下から上に舐め上げた。
「はむ、むぶ、ぶ」
口に目一杯唾液を貯め、やらしい音を立てながら舐めるさえ。丁寧に裏筋と亀頭の裏を交互に責め、玉の下を撫でるあたり、今までの教育の成果が光る。実際体が浮きそうなほど、クるものがある。懸命に口をすぼめて頭を振っていたさえは、困ったように俺を見上げた。
「んぶ、ん、んふ、しょーご、しょーご、のえろいの舐めてたら、あ、もう、俺のも、………」
「なに?わかんない」
「あ、う、69、したい…」
「それで?」
「…あ、う、あそこ、…吸って…」
「どこ?」
意地悪すると、さえは俺のちんぽ握りながら、上目遣いでねだった。
「…ん、はぁ、はぁんむ……ケツ、ケツのなかぁ……」
「…はいはい。さえの変態。」
健気に答えたさえを引っ張って、床に寝転んだ俺の上に逆に乗っからせる。尻の肉を左右に開くと、すでにずくずくと収縮するさえの穴が見えた。
「はぁう!ん、んぶ、ん、んん」
そこにキスして、思いきり啜ると、さえが全身を震わせる。さえも負けじとしゃぶりながら舌を八の字に動かして応戦してくる。…っ、ヤバい、さっさとした方がよさそうだ。
「あふぅっ!?んふ、んっ!んっ!」
舌を滑り込ませるように、穴の入り口をなぶる。口をすぼませて穴を啜ると、引きつるような悲鳴が聞こえた。ただ俺のちんぽに頬ずりするだけになったさえを放置で、じっくりこじ開ける。仕上げに舌の平を押し付けるように、舐め回し、口を外した。
「…さえ、いい?」
「んふぁ、あぁ、あぁ、聞くなぁ、も、ほしい…ほしい…」
ぐずぐずになったさえを床に四つん這いにさせ、上から被さる。はっはっ荒く息をするさえが獣のようで、愛らしかった。
「ひくぅっ!あっ…ああぁっ!」
容赦なく侵入と同時に腰を振り、口以上の真空具合を楽しむ。えろい、さっきまで舐め回してた、ピンクのずくずく収縮してた中にいるのか。
「あぁっあっあっ、すごっ、すごっ、はげしいっ!はげしいーっ!」
さえのちんぽは激しく揺さぶられる度、激しく振れ汁を撒き散らした。固く張った尻に爪を立てながら、前後に掻き回すように揺する。
「さえー、お前これがバレたらどうなんだ?」
「あっあっあっあっ!やば、あはぁっ!あくぅ!ちんぽが、ちんぽがっ、バレたら、ころされるぅ…っ!ひあぁっ!きぅっ!あぁっ、すごい、すご、なか、擦れ、ふへぇっ!」
もう理性を手放したさえは、でけぇ声で喚きながら、自分で尻を振って自分の快楽を追いだした。その生白い尻を眺めながら、俺は腰を振るのをやめた。
「しょーご、しょーごぉ、突いて、おねがっ!あっあっあう!」
「さえ、自分で尻振ってんだから平気だろ?」
「へぇきじゃないぃっ!しょーごのっ、すっごいピストンじゃねぇとっ、イ、けねぇよぉ!パンパン音さして腰打ち付けて、物、みたいに、して…っ!」
エロを通り越し、ドえむモードに入ったさえを反転し、足を肩にかけた。
「後悔すんなよ?」
「ひぁっ!あっあっあっあっあっあっあっあっ!やっ!くほぁっ!はひぃっはひぃっ!あーっあーっ!すご、すごひぃっ!はげしいぃっ!あーあーっ!!」
完全に落ちたさえは、顔を抑えながらどんどん登りつめていく。じわじわ内股になっていくのが、必死でかわいい。
「やば、あーあーあーあーあーっ!イきそっ!イきそぉっ!あっ!はぁひ!ひ!はぁん!はっはっはっ、はぇっ!ひぇっ!」
「あー、はっ、イっとけ!」
さえの両腕を引きつつ、反対に腰は奥深く打ち込む。びくっと海老ぞりにさえは跳ねた。きゅうと後ろが締め上がり、力の込め具合が分かる。
「んぁあああーっあー!!イ、く、イ!あーっあーっ!あっ!まら、まら出る出るのにぃ…っ!しょーご、ちんぽ、強すぎ…っ!!」
さえは恍惚とした表情で、触りもせずちんぽを跳ねさせた。腹とちんぽの間に濃い白が糸を引いてる。そしてまだゆるゆると濃い白が漏れていたにも関わらず、インターバルなしで続行してやった。
「あーっ!はぁひ!ひ!はぁっ!は、あっ!あっ!あっ!あっ!や、しぬ、しんりゃう…っ!」
いいな、燃える。
「てめぇっ!次は殺してやるからな!!」
「こっちの台詞だ。雑魚が。」
今日も、いつものようにボロボロに左枝と戦っている。その場を離れると、携帯が鳴った。
全く刺激的な恋人である。
おわり
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