褐色猫

貴族×褐色猫獣人



 窮屈な晩餐会、きらびやかなドレス達を後目に、バルコニーへ抜け出た。夜風が火照った頬に心地いい。首元を緩め、煙草に火をつける。

 外から中を見てみると、バルコニーへ抜ける扉のすぐ近くに、褐色の肌に猫の耳の生えた、少年と青年の間くらいの年の子供がいた。
 恐らくあれが猫の国の人間だろう。彼らは身体能力が高く、それでいて貧しい為、こちらの国へ護衛として出稼ぎにくるのだ。確かあの猫はうちの宰相の物だったと記憶している。その猫の耳には金のピアスが開けられていた。耳が動く度ピアスが光り、光が左右に振れ、それを目で追う。

 首元を直し、煙草を下に捨て、中に戻る。近くに宰相もいたが、部下と話込んでいた。それを一心に見つめる猫の子供。一歩寄ると、すぐにこちらに視線を寄越した。瞳もピアスと同じ金色をしている。

 「飲むか?」

 近くにあった飲み物をそいつの前に翳す。猫はいぶかしげに眉を寄せ、強い警戒が見てとれた。それでもまだ子供なのか警戒が甘いのか、一瞬、瞳が揺れた。興味を断ちきれないようだ。

 「…」
 「お前の国の飲み物だろ?サルメの甘露。」
 「っ!」

 たぶらかすように、さらに追い討ちをかける。猫は明らかに顔色を変えた。向こうの祭日にしか飲めないという伝統のサルメの甘露とやら。その赤いとろみのある液体の入ったグラスを傾け、落とす素振りをする。堪えきれず猫は慌てて手に取った。

 「…」
 「ん、うまい。」
 「…!」

 猫は手に取ったもののグラスを手に躊躇っていた為、自分も同じものを飲んでみせた。羨ましそうに喉を鳴らした後、猫も意を決してグラスを傾けた。かかった。
 






 「ん、ん…」

 目を覚ましたら、なんでか宰相様が見えなかった。辺りを見回すと、晩餐会の騒がしさから少し離れ、死角のような場所の腰掛けにいることが分かった。ちょうど背もたれがこっちの姿を隠している。

 「あれ…おれ……?」

 どうしてこんなとこ、と立ち上がろうとして、びっくりした。俺、さっき話しかけてきたやつの膝の上乗って、下半身丸出しだったから。

 「っ!なん、なんでっ!?んっ!」
 「なんだ起きたか。でかい声出すな。向こうに気付かれる。」

 なんで、って思う間もなくき、キスされて、ちんこを握られる。そんなとこを他人に触られるの、初めてだった。き、汚ぇとこなのに…っ!

 「やめっ!やめろ!俺に触るなぁっっ!やっ!あっ!んん…っ!」
 「五月蝿いって言ってるのが分からないのか。駄猫。」

 声を出そうにも、暴れようにも、突然男に耳の縁の柔らかい毛を食まれて、ぞわぞわと変な感じがして。思わず変な声がでた。逃げなきゃいけねぇのに、しごと、戻らなきゃ…!

 「こんなところ触られるのは初めてか。」
 「〜〜っ!?」
 「敏感すぎて頭狂いそうか?」
 「っひ!ひ!ひぃんっっ!」

 男が、俺のちんぽの先っぽ、皮で包まれてるのを剥いて、常に守られてて刺激に敏感になったとこを、指先で包んでいじりだした。腰がひけて、重く痺れる感覚がぱちぱち弾ける。俺はエッチな汁垂らしながら、とろとろの顔を押さえて、いやいや頭振った。そんなとこ剥かれたら、エッチなことしか考えらんなくなっ、る…!

 「やぁっ!あ"!触んなっ!はひっ、ひっ!くそったれ…っうぅんん!」
 「威勢ばっかいいな。ほら、こんな汁出してるぞ。」
 「んひっ!んんっ!ん!あっあっあっ…!やめろよぉ…っ!」

 男が俺の前に手を広げて見せる。白くて濃い我慢汁が糸をめちゃめちゃに引いていた。顔にそれを擦り付けられて、で、今度は手の平でちんぽの先っぽ捏ね回される。敏感すぎるちんぽの先っぽのくぼみもこすこすされて、ぴゅっぴゅってお汁が滲む。あまったるい甘露みたいな熱が、体の下の前面に疼いて回る。とろける視界と思考で、はにゃはにゃになってしまう。

 「あっあっあっあっあっあっ!しねっ!はへぇっ!へ!へんらいぃっ!あっ!あんん!やめ!」
 「声出すな。ほら。」
 「っ!!」

 ちんぽの下の方もこすこすされて、頭とろぉってなって、男の膝にお汁垂らしまくってたら、無理矢理後ろを振り向かされた。そしたら、当然なんだけど、後ろではまだ晩餐会やってて。こっちには気づいてないけど、いつバレてもおかしくなくて。向こうに宰相様の姿見えて、さぁっと血の気が引く。こんなはしたないこと、見られたら。

 「………」
 「そうだ、大人しくしとけ。」

 どうしたらいいか分かんなくて、おろおろしてる間に、男の膝からソファーに下ろされる。なんだよって思う間もなく、右膝を立てさせられて、そんで、尻の、尻の、穴に、指を沿わされた。

 「っひ…、なにす、なにすんだよぉ…っ、あっ。やだ、しねっ、へんたいへんたい…っ。っんん。」

 そんで、そんな、へんなとこに、ゆび、入れられたぁ…っ!じたばた暴れようとしたら、指を、なかでにゅこにゅこ、回転させるみたいに突っ込まれて。

 「っはぅうう…!」

 へんなびりびりが直撃する。指が中で回転すると、指の節々が、中のとこ、ひだひだを掠めてく。触れたことないひだひだに、固い指が触ると、全身からお風呂入ったみたいに汗が吹き出て、とけまくってて、固い肛内こじあけられて、ぎちぎちにされると、がぁってきもちーが溢れてくる。

 「外は褐色でも中は桜色なんだな。」
 「やん、やらぁ…」
 「はは、ひどい顔して。子供のくせに。」

 男の二本の指が左右に別れると、中の粘膜がくぱぁって糸引いて顔を出す。ひくひく、にゅるにゅるのそこを、外に晒して、見られて、近くに人いっぱいいるのに、とろとろ涙と涎でだらけきった顔になっちまう。ふにゃふにゃしてたら、男が指でぐちゅぐちゅ前後にいじりだした。

 「あふぅっ。はぁっはぁっはぁっ、あっ、あっ、あ"ぁうっ、ゆるし、ゆるし、へんな、こえ、はくぅう!?んっ!」
 「っ、叫ぶな馬鹿が。」

 ごりっ
て、指がどっか捕らえた。途端、おれ、腰掛けから崩れ落ちそうなほど、跳び跳ねた。固く勃起してたそれをごり、ごり、って指が、挟んで、引っ張って、だらしない顔さらに痙攣させて、脳がどろどろに蕩けてほっぺたから何から溢れそう。それされると、びんびんの俺のちんぽまで繋がった太い血脈が震えて神経の刺激に鋭角に甘い甘いお菓子みたいな感じが。これ、なんてゆーかしってる。きもちいい、きもち、ぃ。

 「やっ、あぁ、へんな、へんなことすんなぁ…っ、あう、うぅっ、や、やだ、やめろよぉ」
 「ここまできて、止めれるか。」

 男は俺の尻ぐちゅぐちゅしたおした後、服を緩めて自分のちんぽを取り出した。それは俺のと違って大きく、反り返ってて、やらしいくすんだ色をしていた。ぴくぴくと小刻みに揺れてて、それが俺の尻にぶちあてられる。やだ、やだ、やらしいことされる、やらしいことされちゃ…っ。ぐちゅぐちゅされた尻にちんぽ入れられちゃう…、こんな、されたら、おれ。

 「声、でる…っ、んん。」
 「ん、んん、これで、黙れるだろ。」

 腰掛けに押し倒されて、ちゅー、された。べちょべちょに口を吸われながら、腰を引かれる。尻に熱いの当たってる、当たってる…!はぁはぁ息をあらげ、口を吸われながら、左足の太股捕まれて、ずっぷりと音が聞こえてきた。あ、あ、あ…っ!!!

 「〜〜ーーーっっ!はんんぅっ!んっ!ん!んんーーっ!!」

 ぐにゅぐにゅ、男の先っぽが尻の入ってすぐのとこ掻き回してたかと思ったら、一気に奥まで突っ込まれた。思わず仰け反って、喉を震わせる。声は全部男に食べられてしまった。ちんぽ、男のちんぽで、おなか、ぎっちぎち、さっきのひだひだも、敏感なとこも、みんな広がって、男のちんぽにちゅーしてる。ごりって、中を抉られると、とろっとろのきもちい固まりが、ちんぽの先まで駆け抜けて、射精になって溢れた。はにゃぁ、はにゃぁ、ととろとろした目を向けると、こんなとこにも関わらず、男が腰を振りだした。

 「んっんっんっんっんっやらぁっやぁっんんぅう"ーーっ!はにゃっ!ずんずんやめっ、やめにゃぁうーっ。」

 ずんずんちんぽ打ち込まれて、反り返ってるちんぽの出っ張ってる部分がうまいこと尻の中を掘り返すように抉ってく。なるたけ音立てたくないのに、俺のちんぽから溢れたせーしが尻に垂れて、ずちゅずちゅ五月蝿い。足押さえこまれて、ずちゅずちゅされて、全身ちんぽになったみたいに熱くて苦しくてきもちよくて、ちゅーしながら、なんとか男の手を離そうとするけど、余計腰を捕まれて、ずちゅずちゅずんずんされゆ。

 「はんん、やめ、やらぁ、口、口押さえて…えっちな声でるぅ…んは」
 「こっち向け。ん、舌噛むなよ。」

 ずちゅずちゅ終わったかと思ったら、男は今度は俺を腰掛けに四つん這いにさせて、そんでまた入れ直してきた。さっきとちんぽ当たるとこちが、おしっこでる、おしっこでる、えっちなおつゆも、えっちな声も、全部漏れちゃう。なんとか、声だけは押さえたくて、首だけ後ろ向いて、男に口塞いでもらった。ちゅう、きもちぃ。

 「んはっあぁっん、んっんっんっんっ!ちんぽ、ちんぽ、やらぁ、」
 「ん、っは。やなのか?」
 「んっんっんっんっ!も、れちゃう、れちゃう、っはぅうう、やっ、あ!」

 だれか、こんだけ腰掛け動いてるのに、気づいちゃう、かも。でも俺も腰を上げて、ぎっちぎちに粘膜を広げられるのに、めろめろになって。上から突かれると、突きいいのか、速くて、そのぶん、俺もはにゃはにゃ、だらしなくえっちになっちまう。さっきまで速かったのに、突然止められて、えなんで?ってなったら再開されて、目細めて涙流して、びりびりずんずんされるのにきもちい喘ぐ。腰掛けの手摺に爪たてて半分プリンみたいにぐにゃぐにゃになってたら、反転させられて片足担がれて、ずゅこずゅこされる。

 「はへぇっ!はんっ、はんっ、あっあっあっ!んっんっんっ!あえぇっ!あっ、あっ、あ…」
 「出せ。」

 そんで、俺の触られてなくておつゆまみれのちんぽ握られて、しゅこしゅこされて、担がれた足先がひきつる。だめなのに、こんな、こんなとこで、こんなこと、それなのに。熱くて苦しくてきもちくて、全身鳥肌で、毛穴かっぴらいて、腹筋痙攣して、ごりって、痛いほど奥突かれて、しゅこしゅこされて、むにってくぼみ指で開かれて。

 「はんんぅっ!あっ!あぁあ!あ!でるぅっ!でゆぅっっ!」

 いっぱい、いーっぱい、濃いのを射精した。きゅっと尻が締まって、ちんぽ感じて、またせーしが溢れる。あ、まら、まだでて…。
ひでー顔晒しながら、男に頭撫でられたことまでは覚えてる。その間もせーしが尿道垂れるのがきもちくてきもちくて、へんな圧し殺した泣き声あげたっけか。



 そんで起きたときには雇い主が変わってた。そんな夜の出来事。



おわり


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