うるさい続き
アオカン/遠隔バイブ
いつもみたいに俺の部屋。アホ面ぶらさげた岸井を押し倒して、口を無理矢理ふさぐ。岸井の被ってたキャップをずり下げ目隠しして、深く深くキスする。
「んっ!!?わ、渡邊っ!たん、タンマ!」
胸を強く押され、体を離される。ついむっとして黙っていると、岸井は言いづらそうに口を開いた。
「なぁ、昨日考えてみたんだけどよ、やっぱダチとヤんのおかしいって!!やめようぜ、こういうの!」
…はぁ?いまさら??と呆れる。岸井はアホだから、ようやく事の異常さに気づいたらしい。もはやアホかわいい。
「じゃあ付き合う?」
「つっ!???」
めんどくさくて頭かきながら適当に言うと、岸井は真っ赤になって、視線を巡らせ始めた。しばらくして、はっとした顔をする。
「だ!だめだろ!こんなんで、付き合ったら…っ!!付き合うって、もっと、段階踏んで、それからっ!」
「……レンアイに夢見すぎ。」
「っ!」
岸井は自分のリュックを手に取った。ほんきめんどくさい…。
「帰る!渡邊の馬鹿野郎死ね!!」
「…」
立ち上がろうとする岸井のベルトをつかんで引き留める。岸井は勢いのまま、ベッドに倒れこんだ。
「って!なにすんだ!馬鹿!離せ、あっ!!」
ボトムの上から岸井のをなぞる。俺から見て左斜めに収まってる。それを掌で撫でて、岸井の様子を見る。
「だ、ダメだって…っ!あっ!んんっ!」
「なにが。」
「こんな、男同士で…っっ!ひっ!」
い ま さ ら !!
呆れながら、耳朶を噛む。その溝をなぞりながら、穴の方へ舌をずらしていく。やんわりと穴の縁をなぞると、岸井の震えが伝わった。
「ん、ん…あっ!っ!んんーっ!やめ、くっ!」
「なんで?えっち好きでしょ?」
「す、好き、だけどさぁ、でも…あ!こら!」
アホはちょっと揺らいでる。そのすきにベルトを抜き取った。よかろう、ならばエロ玩具だ。
「やーめーろーっ!て!!?」
「ふふん。」
俺が取り出したのは、よくある白いバイブ。適当に舐めて岸井の尻に宛がう。ぬっぷり、そんな音がしてバイブが沈む。広がった縁がくそえろい。
「んん、あ、やだ、んん??!」
バイブをリモコンで動かして気をそらしてる間に、パンツのようなバンド(鍵つき、股間は穴あき)をかけバイブを固定した。
「なに、っあ!ん!なにぃ…っ??や、パンツきたね、あ、あう。」
岸井が大人しいうちにパンツもボトムも戻してやる。ぱっと見て、岸井の股間はそこまで違和感ない。バイブが入ってるとは思わないだろう。俺が立ち上がると、岸井がすがるようにあわれっぽい顔をした。
「じゃあ、行く?」
「は?ど、どこ…」
「外。あ、学校行こう学校。」
「はっ!!!?ばっ!馬鹿じゃねぇのっ!!!!?」
きゃんきゃん煩いから、遠隔でバイブを逆回転させる。岸井は突然刺激される方向が変わって、目をむいた。
「っひ!!んぁ…あ…むりだってぇ…俺、声が…っ!あっ!」
ぐずぐずなところを引きずると、力が入らないのかあっさり外に出せた。無理矢理立たせて、学校に向かう。特にすることはない。学食でも食べるか。
「ふは、んっ、んん…っ、わた、わたなべ、速い、歩くの、あっ!んー…っ速ぇよぉ…っ!」
振り返ると、後ろの方で岸井がしゃがんでいた。なんだかんだ付いてくるのがアホすぎる。
「なにしてんの。」
「無理っ、無理だって!歩くと、バイブずれて、っ!んん…戻りたい、部屋戻りたい…っ!」
「そう。俺は学食いく。」
鍵は俺が持ってるし。また歩きだすと、後ろの岸井は生まれたての子鹿みたいに震えながら立ち上がった。
「…え、あ、待てよぉ…っ!待って、あ!いく、俺もいくから…っ!」
後ろから少し距離を置いて、前屈みの岸井が付いてくる。近隣の家の塀を支えに足をずって歩いてる。
「んん、ん、あ…あう…」
リモコンで適当に緩急をつけると、振り返らずともでかい声から後ろの様子が窺える。普段のきんきんと尖った声が、甘く丸みを帯びてくる。
「っんうぅ〜〜〜っ!??」
またもリモコンで動きを変則的にさせると、後ろでひきつった声がした。今度こそ振り返ると、電柱にすがりつきながら腰から下をがくがく震わせ、涎垂らして雌顔さらしてるアホがいた。
「あ、あ、あふ、ふは、」
「へばってるなら置いてくよ」
「んんはぁ…待って、まっへぇ…」
無視して少し進む。後ろから足をずる音と、はぁはぁと荒い息が聞こえ、やたらやらしい。幸運にも今のところ、俺らのいる場所に人通りはない。
「わたなべぇー…」
しばらくして、後ろから呼び止められる。地域の公園の前だった。幼稚園児とかちらほら見える。また振り返ると、もう視点も定かでない岸井が必死に追い付いていた。
「なに。」
「こ、この…といれ、いこ…っ!も、ほんと、むり、むり…っ!」
公園に視線を戻すと、確かにトイレはあった。俺はこのくそうるさいのと子供のいる公園でするなんて良心が痛むのだが。
「も、ぜってぇやめるなんて言わない…っ、えっちだいすきだからぁ…!」
仕方ない。
公園のトイレの個室に男二人、実に狭い。遠くの子供の声が背徳的だ。
「あはっ、はぁはぁっ!はぅう、くぅ、うぅん…っ!」
ボトムを下げると、染みができたパンツが見える。黒のボクブリだから、白だったら相当分かりやすかったことと思う。ボクブリを伸ばして亀頭だけフェラしてやる。
「も、あっ!あっくぅ、う、うぅ…っ!」
吸うと、濃い液体が喉に絡む。ボクブリを剥がすと、塊状のがまとわりついていた。
「イってたの?」
「っ!!…っ、う、う…」
「外でバイブ入れられてこんなの射精したの?」
舌の上に塊を乗せてなじると、岸井は耳まで赤くして俯いた。初めて会った時アオカンしたせいか、変な性癖にしてたら申し訳ナイナー(棒)。岸井のちんこは元気にひくひくと震えている。こっちもそろそろ痛い。
「お尻向けて。」
「ん…はぁ…」
岸井は洋式便器の便座の上に手を置き、痙攣しきりの尻を向けた。抜けないようぎっちりはまったバイブは激しく振動している。
「っひ!!…くぅ!!」
鍵を外し、バンドを取り外す。いかにバイブが派手に動いてるかよくわかる。
「手を使わないで出して。」
「…?どゆ、こと……?」
「いきんで。」
俺がそう言うと、岸井は驚いた顔をしたあと、躊躇ってから、腹に力を込め出した。
「ん、ん…あ、でる、でる…」
モーター音を響かせながら時計回りに回転し堀抉るバイブが、徐々に外に出てくる。排泄するように盛り上がった縁と、とろけきった岸井の顔を見ながらジッパーを下ろした。
「っあ!ん!!」
っぷ、からん!
収縮を繰り返す穴から、ようやくバイブが抜け落ち、からんと床に落ちる。それと同時に熟れきった穴に自身を沈めた。
「ひゃっ!あ!ち、ちんぽ、きちゃ、っあん!」
最初と比べ、ずいぶんこなれた穴は奥に吸い付くように収縮する。陳腐だが、俺に誂えられたもののようだ。
「あっ!あっ!あっ!あふぅ!んはぁっ!あぁっ!!」
突かれる度便座から上にずれていき、今や貯水タンクを抱え、岸井は声を上げる。声を堪えようとする理性が次第になくなって、大声になっていくのが面白い。
「あはひぃ!ひ!んん"あぁ〜〜っ!あっ!んーっ!ちんぽ、あたるぅっ!!」
便座の上に横に座らせ、横抱きしてるような状態で突く。角度が斜め奥に変わって、岸井のぶるぶる振れるちんこから濃い白い我慢汁が上がる。
「はひっ!ひ!あっあっあっあっあっ!あーーっっ!ひゅむぐ!」
行き場なく右往左往させていた岸井の腕を、自分の背中に回させる。服越しに爪が食い込む。それから自分の口で絶叫をさせないようにして、横から奥にかけて打ち込む。
気づいた時には夕方だった。
おわり