小ネタ集
羽飛

※ポッキーの日ネタ(現代パロ)

その日の夕方、張飛は関羽の家で寛いでいた。
何故か関羽の膝の上で。
関羽は理性を失わないように必死であった。
だが、張飛はそんな事、露知らずに座っている。
好きなテレビを見ながら笑う張飛。
関羽はさすがに我慢が限界であった。
「翼徳、すまんが退いてはくれぬか?」
「あ…すまねえ、兄者の膝に座ったままだな…」
張飛は関羽から離れると思いきや、そのまま隣に腰掛ける。
「翼徳…退いてくれたのは良いがベタベタし過ぎるぞ」
「だって兄者と一緒にいるのが気持ちいいんだもんな」
「そうなのか?」
「ああ…」
張飛はニッコリと笑う。
その笑顔に関羽は見とれてしまう。
「そういえば、今日はポッキーの日だな」
「ポッキーの日?」
「11月11日で数字の1が並んでるだろ。それを見立てるとポッキーの棒が並んでるように見えるからとお菓子会社が決めたらしいけどな…」
「ふうん…」
「なんなら兄者食べるか?ポッキーあるけど」
張飛はポッキーの箱を取り出した。
「いや、それは翼徳が買ったものだろ?拙者はいい…」
「そうか、せっかく、ポッキーゲームをやりたかったのに…」
「ポッキーゲーム?」
「一本のポッキーを互いの口に含み、ぎりぎりまで食べるんだよ。まあ勢い余ってキスしちまう奴もいるけどな…」
「翼徳…」
「何だよ?」
「拙者とそのポッキーゲームとやらをやらないか」
(うわあ…下心丸出しなのがわかりやすいなあ…)
「翼徳、どうする。やるのか、やらないのか?」
「わかった、やるからそんなに見つめるな…」
恥ずかしいのか張飛は顔を真っ赤に染めた。
張飛は箱からポッキーを一本取ると持ち手部分を自分の口に含むと関羽の方へと顔を向けた。
「翼徳…失礼する」
関羽が反対側のポッキーを口に含み食べていく。
そして張飛も口含み食べていくそしてぎりぎりの所までいくと関羽はどうしたら良いか迷っていた。
張飛はゆっくりと唇を近寄らせて関羽の唇に自分の唇を宛てるとポッキーを噛んだ。
触れる唇の感触を一瞬だったが感じた。
張飛はポリポリとポッキーを食べた。
「兄者、ごっそうさん…」
「翼徳…もっとしたくなったんだが」
「ポッキーゲームをか?」
「いや…口づけをしたい」
関羽は張飛の頬に掌を添えるとキスをした。
「う…んっ、んっ」
張飛は驚き直ぐさま離れるが関羽は張飛を抱き寄せて逃がそとはしない。
「愛しておるぞ…翼徳」
「雲長…俺もだ」
張飛は恥ずかしながらも返事を返した。
そして関羽は嬉しいのか、もう一度唇を寄せて口づけたのであった。





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11th.Nov.2011


 
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