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「寒いね」
「寒いな」
「こんな寒い日には、ゲンガーの鬼火で温まればいいんじゃない?」
「馬鹿じゃねぇの。」
「あ痛っ!何で叩くの」
「馬鹿かお前。」
「二回も言うな!」
「家が火事になるだろ」
「そうかなぁ」
「そうだよ」
「何でそう言い切れるの」
「お前で試してやろうか」
「えっ」
「ゲンガー、リゼに鬼火」
「ゲンッ」
「やだ怖いちょっと、冗談だって!うわあああごめんなさいごめんなさい」
「…ゲンガー」
「ゲン」
「助かった…」
「…ほら」
「…これって。」
「見て分からないのか?湯たんぽだよ湯たんぽ」
「いや、湯たんぽなのは分かるけど…何故マツバの腹からそれが出てくるのか」
「要らないのか?」
「あ、嘘嘘!要る要る!お腹戻さないで!」



俺が温めてやるよって言って欲しかったんだけど
(ほんとはね)



「まあいいや」
「何が」
「ううん、なんでもないよー」
「変な奴」



10/12/03


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