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※節分ネタ



今日は2月3日、節分の日!! 私の記憶が正しければ、鬼役の人に思いっきり豆をブン投げる日。そう、愛しの俺様マツバに豆をブン投げても許される日なのだ!!
買ったばかりのお面と豆を見て、頬が緩む。いつもの借りはキッチリ返してやるんだから!

「マーツバ!!鬼のお面と豆買ってきたよー!」

玄関のドアをガラっと開き中に入ると、暖かい暖房の空気が私を迎えた。そしてその次にゲンガー達。最後にマツバ。
家の中でもマフラーを外さない彼は、「おかえり」と一言だけ言うとさっさとリビングに置いてあるコタツへ向かって行ってしまった。それを追って一緒にコタツの中に入る。まだ冷たい足でマツバの暖かい足にピタ。と触ると、ギロリと睨まれた。
うわぁ、怖いよマツバ。あんた鬼の仮面要らないんじゃない?



「さてさて、恵方巻きも食べた事だし、豆まきするぞーっ!」
「ゲンゲンッ!」

ノリノリの私とゲンガーを横目に、マツバは思いっきり嫌そうな顔をした。

「なんでそんな顔すんのよ?」
「誰がお面かぶるんだよ」
「それはマツバでしょ。可愛い女の子に豆投げる非情な男なんて居ないよねぇ?」
「どこに可愛い女の子が居るって?」
「・・・・・・・」

・・・危ない危ない、フライングしそうになった。握り締めた豆が数個、手から零れ落ちた。中には少し砕けたものもあったけど、それは気にしない事にする。

「とにかく、早くしようよ!!」

日ごろの恨みが帰ってきそうだ、と言うマツバ。
ええ、ごもっともですよ、貴方に復讐する機会なんてそうそう無いですもの。
うじうじするマツバに無理やりお面をかぶらせて、私とゲンガーは両の手に大量の豆を持つ。

それを見て、常日頃から崩さないポーカーフェイスが崩れ始める。

「おい、お前、いくらなんでもそれは持ちすぎ」
「じゃ、いっくよー!!」
「ゲンッ!!」
「ちょ、お前等…!!」

私とゲンガーは思いっきりマツバに豆を投げつける。あわてて部屋を逃げ回るマツバに、腹の底から笑いがこみ上げる。

「お前等…覚えてろよ!!!」

降りしきる豆の雨に目を瞑りながらその台詞を言われても…ねえ。



立場逆転の日
(逃げるマツバなんて、いいもの見たなぁ。)
(あ、写メとっておけばよかった…)



その日から数日にかけて、部屋のいたるとこから出てくる豆を拾って食べるゲンガーが、お腹を壊したのはまた別の話。



10/02/03
10/06/13


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