ギャルルルッ












その瞬間、妖怪達の頭上からタイヤが回る音が響いて、数人の妖怪が見上げると
妖怪達へと一直線、車が突進して来た。













「―――あ?
うわぁああぁ!!?」













その車から人影が飛び出すと、妖怪達に向かい如意棒が振り降りた。
驚く妖怪他達は意味も分からず、数人が如意棒によって地面へと伏す。












「……な
何だてめェらは!?」












車から降り、現れた異様な格好の5人。
伸びた髪は無造作と言うよりもボサボサで、ローブの血痕が妖怪達を怯えさせるのには十分だった。












「邪魔するつもりなら……」


「――邪魔なのは今ここで」












カチャリ――…











妖怪に真っ直ぐ向けられる銃口













「道 塞いでるてめぇらだ。」













ガウン!!













銃声をキッカケに、ローブの5人は妖怪達へと攻撃を開始する
如意棒で殴り、気功が放たれ、金色の糸が舞い、蹴りや拳、そして銃声が次々と妖怪達をなぎ倒していく。


そんな様子を、2人の男は何が起きているのかも分からずにポカーンと見ていた。













「〜〜〜ッ
おい ズラかるぞ!!」













妖怪が馬車の荷物を持ち、逃げ出そうと走り出した。

だが、それを見逃す事もなく
錫月杖の鎖が伸び、残りの妖怪全てを切り刻んだ…














「アンタ達はいったい…」














2人の男は座り込み、怯えながら5人を見上げた。そしてその5人は









バタリ……ドサッ―――





ゆっくりとその場に倒れた。


空腹の音を上げて














「………何なの…」






.


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