貴方色・八
各自着替えを終える頃
惷香も試着室から出て来た
淡い桃色が白い肌に映え
清楚さが引き立つ
4人は言葉を失う程に
ほぅ…
と惷香に視線が釘付けとなった
「あ、あの
おかしい…?」
4人の無言の視線に頬を紅潮させ
手を前でモジモジとさせる
「い、いえ
とても良く似合っていますよ」
「惷香!
すんげェ似会う!」
「こりゃまたそそるなぁ」
賛辞を受け惷香は紅潮した頬を赤面する程赤らめた
その表情に4人はまた釘付けになる
「…行くぞ」
三蔵の1言で服屋を後にした
町を歩くと惷香の姿に街行く人が振り返る
その姿に1人不機嫌になる男が1人…
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