貴方色・参


その悟空の選択から
皆で三蔵の服選びをする事となった

三蔵は









「適当でいいんだよ
適当で」








と、興味もなさ気…


4人で三蔵の服を選び始めた




―5分後―









「うっしゃ
俺からな!」








意気揚々と店内の椅子に座る三蔵の前に現れたのは 悟浄









「ふざけた物なら…
撃つ 殺す 沈める


「わ、分かってるって!
まぁ三蔵サマ
あっちの試着室で着てみてよ」









ケラケラ笑いながら悟浄は三蔵を選んだ服と共に試着室に押し込めた




―1分後―









「三蔵サマー
お着替えになったー?」








悟浄の小馬鹿にした声が響いた








「何だ…これは」









悟浄が選んだのは
黒地に赤いボタンの



着物だった。





惷香は見た瞬間




鼻血で溺死



出来そうな位萌えた。










「わ、和風ッ…!」








顔を赤面させヨロヨロと後退りする惷香に

悟浄は










『してやったり』









とニヤリと笑った


胸元を大きく開け
鎖骨から妙に妖卑的な色気に


惷香は釘付けになった








「こんな動きづらい服
却下だ」









そう言うとまた
試着室へ入ってしまった








「あ〜らら
お気に召したのは惷香ちゃんだけだったのね」








赤面する惷香を見てニヤニヤとする悟浄にハッと気付いて
惷香も服を模索し始めた








「じゃ次俺ねっ!
三蔵ッこれ」









悟空はそう言うと試着室のカーテンの上から三蔵に服を投げ込んだ








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