印・六


次の日の朝
三蔵の熱も大分下がったが念の為にもう1泊する事となった

三蔵の部屋に皆集まり話に花を咲かせた







「おいおいおい〜
この床のは何だよッ
せっかく心配して色々やったってのによォ」


「てめぇ何の嫌がらせだッ!
こんな物俺に付けやがって」


「これは民間療法ってヤツなんですよ?三蔵
お陰で熱も下がったじゃないですか〜」


「キサマ
楽しんでいるだろう」


「なァなァ三蔵ッ!
俺の特製ドリンク飲んでくれた?」


「あぁ、あの得体の知れないのは
窓の外に捨ててやった」


「ひっでェ〜〜!
あれ作るのに俺大根とか我慢したのにッ!!」


「あんなの飲んだら確実に仏になれるんだよッ
このバカ猿ッ!!」








スッパーーン









いつも通りの生活に戻った様子
ホッと胸を撫で下ろす








「惷香もこちらにいらして下さい
お粥作ってくれたのは彼女なんですよ 三蔵」


「い、いえ、私はここでいいや」








昨日の一件で三蔵の顔が直視出来ない

3人は不思議そうな顔をする








「熱に魘された勢いで何かやったんじゃねーのォ?
このなまくさエロ坊主ッ!」


「殺すぞ」


「何もないですッ!本当に何も!!」








ムキになって否定する姿に4人はポカーンとする

その顔に余計顔が赤くなり
慌ててトイレと嘘を言い部屋をバタバタと出て行った








「……オイ
マジ何かしたろ」


「…してねーよ」


「なら何であんな態度取ンだよ」


「昨日はアイツが来た後…正直熱で記憶がない」


「それで何かしてたら本当に
サイテー
ってヤツですね」








しぃぃーーーーん…




.

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