八拾八


「誰もあなたにあげるなんて言ってないじゃないですか」


「まぁあげてもいいけど…いい事ないわよ?」


「そーだそーだ」


「〜〜あのなぁ!」








悟浄は怪我をした腕を押さえながら自分で神様を倒さないと気が済まないと豪語する



ならさっさと倒そうと悟空はケロッと言うと
いつもの空気に戻った








「…ま
こんなカンジですねやっぱ」


「馬鹿どもが」


「…く
ククククク…
あハハハハハ
あははははハ!!」


「何がおかしい」


「…だってさぁ
強そうな事言ってるけどお兄さん達
なんかダメダメじゃん
お話になんないよ」








神様はお腹を押さえながらケラケラと笑い転げる









「そこの金色の髪のお兄さんはさぁ
三蔵法師だよね」


「…だから何だ」


「辞めときな?
器じゃないよ?」









ガウンガウンガウンッ








フワリと神様は飛び上がり
クスクスと笑う









「怒ったの?
図星かなぁ」


「――チッ!」


「てめぇ!」









悟空は如意棒で神様に飛び掛かるが
フワリと避けると悟空の後ろで驚いた声を上げる









「うわー
避けててよかったぁ」


「っ!?」


「悟空
伏せて!」









八戒が気功で神様を狙うが壁にポカリと穴を開けただけで神様は崩れたガレキの上で









「あーあ
ちゃんと弁償してよね」








と余裕な事を言う







.

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