七拾九


「……は
何だよこれ」


「ッ!!
三蔵!悟空!八戒!
しっかりして!」









倒れた3人を揺するが反応がない上に
すでに悟空と八戒は瞳孔が開いている――








「ッ――!!」


「おい…
どーなってんだよコレ
冗談だろ…!?」









その時後ろからクスクスと笑う声がした








「アンタが望んだんだよ
お兄ちゃん」


「アナタ…
さっきの」


「これでお兄ちゃんの嫌いな人達いなくなっちゃったね
みーんな僕がやっつけちゃったから
助けてくれたお礼だよ
お兄ちゃん」









昼間に悟浄が出逢い救ったその子供は
何か得体の知れない生き物の肩に乗り
ニコリと微笑む









「――てめェ
こいつらに何しやがった!?」








悟浄は武器を取り出し 臨戦態勢を取る









「…何で 何で怒るんだよ!?
だって だってお兄ちゃんが…」









その瞬間得体の知れない生き物が襲いかかって来た









「銀閣!!
駄目だよ銀閣!
その人は【イイ人】…!!」








その瞬間部屋に銃声が鳴り響いた


起き上がった三蔵がその銀閣に1発撃ちこんだ









「おいガキ
何が目的だ?
その瓢箪はどこで手に入れた」








三蔵は子供に銃口を向け尋ねると
怯えた顔で









「僕…僕何も悪い事してないッ
僕はただ…!」









銀閣が子供を抱え逃げ出した瞬間三蔵は銃口で2人を追う





しかしそれを悟浄が止めた




2人は夜の帷に消えた――









バキッ!!











「クソは貴様だ!!
何トチ狂った事抜かしてやがる!?
あのガキは敵だろうが!!」


「………ワリ…」


「悟浄……?」








.


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