八拾


その日の買い物中
子供に会い話をした事を三蔵に話をした


八戒と悟空を診た所 魂がない身体だけの状態


完全には死んではいない状態ではあった


三蔵は子供が消える前
煙草を掴んで意識を保ち助かったと言うが
八戒と悟空は瓢箪から触手が飛び出し
瓢箪が何かを吸い込んだ時にはもう遅かったと言う





それから3人で子供の手掛かりを探しに夜の町を歩き回った

酒場のおやじの話によると裏手の山に化け物が出没するとの噂が立ったのだと言う


その森の奥へと入って行くが
悟浄と三蔵はケンカばかりでギスギスした雰囲気のままだった








「おいお前ッ
てめぇは宿屋で待ってろ」









ムッ









「行きます」


「足手纏いなんだよッ」


「おい!惷香に八つ当たりすんじゃねーよ!
エセ坊主が!」


「元はと言えば貴様のせいだろうが
その頭は飾りか?あぁん?」


「もうケンカは辞めて下さい!」


「何で敬語になってんの?」


「関係ありませんよ
さぁ参りましょう」


「おい…ありゃ怒ってんじゃねぇの?」


「だろうな…」









それから落ち着きを取り戻す為に3人で立ち止まり子供の事についてまとめた





名前は【金閣】
双子の弟がいる

両親はいない
あの化け物を【銀閣】
と呼んでいた

そして金閣の言っていた






『カミサマがついている』




の1言





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