七拾七


それから惷香が気を失った様で
記憶は途絶えた





気が付いた時には街のベッドの上だった



その後 体力が回復したのを見計らい
八戒と悟浄 寝ている悟空を回復し

八戒は三蔵の様子を見に部屋へと行っている間
目を覚ました悟空は悟浄に謝り
男同士の仲直りをしていた




三蔵の部屋から八戒が戻る頃には
いつもの口喧嘩が始まり
八戒は止めながら
三蔵が起きた事を伝えた





しかし三蔵が怒っているからと
悟空の怯える姿に八戒と惷香は悟空を宥めた


しかし三蔵が部屋から起き上がり
悟空にビールを取れと命令した









「…はい」









大人しく缶ビールを冷蔵庫から取り出すと
顔を俯き三蔵へ渡す



三蔵は悟空の頭を
クシャリと掴み頭を上げさせると



得意のハリセンで力一杯悟空の頭を殴り付けた










スッパーン!











「ってえ!!」


「いつまでもアホ面下げてんじゃねーよ
後先考えずツッ走るなっていつも言ってんだろが
このウスラバカ!!」








その後いつもの口喧嘩が全員で始まり
収まった頃に三蔵の身体を治療した





またいつものメンバーで
いつもの日常が

最近はホッと出来る自分がいるのは

生まれ変わったからかな…




そんな事を考え ゆったりと日は傾いた



そして
西へと向かうべく
三蔵一行はまた新しい扉を開く……







.


[ 87/201 ]

[*prev] [next#]
[目次]
[栞挟]
書物一覧に戻る



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -