参拾五


そこで1時間ほど休むと
三蔵は斜陽殿への道のりを話し始めた









「ここはあの森に隣接している
斜陽殿はあの森の先 ここからなら歩いて1時間程だろう」


「分かりました
もう体調も良くなったので参りましょう」








惷香は立ち上がり
お尻を払うと背伸びをした








「もう大丈夫なのか」


「もう平気です」









とニコリと微笑んだ

それから体調も悪化する事もなく
無事斜陽殿に着いた


先に三蔵が謁見の間へと入り
その後惷香が謁見の間へと入った









「お前が異世界からの訪問者
惷香に相違ないか」


「はい…」


「そなたの来た経緯に付いて聞こう」









それから惷香は
この世界に来た経緯を話し
戻る方法があるのか三仏神に尋ねた









「そうであったか
確かに今までも異世界からの訪問はあったと伝えられている
しかし、目的を果たせた者は報告されてはいない」


「と、言う事は…」


「もしかすればその目的を果たした際
戻る手立てがあるのや
もしれない
と言う事だ」


「しかし、お前もその目的は明白になっているのか?」


「えっと…」









口が止まり三蔵をチラリと見る


気が付いた三仏神が三蔵の退出を命じ
惷香は夢での出来事を話をした







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