弐拾弐
「なぁなぁ惷香は今夜ここに泊まるの?」
「え、ええ
ごめんなさい
お邪魔しちゃって…」
「全くだな」
三蔵はメガネを掛け 新聞を広げながら言う
「三蔵!そんな言い方はねーだろ!?
多い方が楽しいんだしさッ」
「まぁ俺は女の子は大歓迎なんだけどな」
また悟浄はすかさず惷香の肩に腕を回し
髪を掻き上げる
「まぁまぁ落ち着いて下さい
料理が出来るまで大人しくしていて下さいね」
八戒が手を洗ってタオルで拭きながら奥の部屋から戻って来た
「あ、じゃあ私手伝います」
すかさず惷香が立候補する
この3人に板挟みされるのも疲れるのが本音だ
「えっと じゃあお願いしますね」
そうこうして2人で宿屋の台所を借り
料理をする事となった
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