弐拾参


台所には予め作るであろう食材が用意されている
が…どう見ても20人前以上の量








「あの…この量ですか?」








と、惷香は八戒に尋ねる

八戒は笑いながら








「ええ
悟空がよく食べるんですよ
お陰でエンゲル係数は大変なんです」








と答える

材料を見ると麻婆豆腐にチンジャオロースー
そしてユーリンチに肉まん
ホイコーローにスープ

と言った所か。

フッと材料を見て









「あの 郷土料理を振舞おうかと思うのですか構いませんか?」







と尋ねる

驚いた顔をした後フッと笑い八戒は








「構いませんがいいですか?」








と言う









「もちろんです」









と言うと 八戒と共に料理を開始した

惷香は郷土料理とは聞こえはいいが 典型的な料理
肉じゃがを作る事にした


ガスコンロを2人で分けて使いながら 約1時間で料理は完了








「これはいい匂いですね」








と、八戒はお世辞なのか惷香の料理に賛辞を示した

その言葉に









「味見していただけますか?」









と、じゃがいもを1つ皿に乗せて
八戒に差し出した

八戒はそのじゃがいもを1口頬張ると









「は〜おいしいですね
ホッとします」









とにこやかな笑顔を見せた





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