こんなものはただの交尾にすぎねえ



「っあ、・・・ッへい、ちょ、お・・・ッ」
「うるせえ、・・・ッ」

 白くて細いうっすらと筋肉のついたなまえの腰を掴み、力任せに揺さぶる。腰を打ち付ける度に締め付けられるペニスと、なまえからこぼれる嬌声で、もう絶頂寸前だ。なまえは俺を咥えてから何回達したのかわからない。突くたびに背筋に走る快感は、今までに感じたことのないものだった。

「兵長、すきです・・・ッずっと、好き・・・」
「・・・ッ、なまえ・・・」

 なまえの最奥に届くようずしりと体重をかける。瞬間、強く締め付けられた。その感覚に目の前が幾度となく真っ白になった。自身を引き抜き、なまえのぺたりとした腹にぶちまけた。なまえは大きく肩を上下させ、口からは透明な唾液が流れ出ていた。

「はッ・・・だらしねえな・・・」
「へい、・・・ん、ッ、!?」

 なまえの唇に唇を押し当てる。ぺろりと唾液を舐めとり、角度を変えて何度もキスをした。


 (君が惚れ込むのもわかるよ)
 ああ、エルヴィン。お前の言った通りだ。俺はこいつに惚れてしまった。


20130713
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