赤い騎士 | ナノ



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「次!」

「なに、スピードが上がっただと?!
…嵐の炎に、晴の炎をコーティングしてるのか!」



霧の炎でコーティングした場合、仄かに幻覚作用があるため、敵が油断した隙に

晴の炎でコーティングした弾丸―――――つまり晴の性質・活性でスピードと共に威力が増した弾丸を打つ。

最強ともいえるコンボで攻めてくるトレイズは

不規則に他の属性の炎に変えて打ってくるため、本当にやりにくい。

どうやら、パターンからすると嵐、霧、晴、雷の属性を使えるようだ。



今は両者、どちらとも幻術を使っていないため

辺り周辺は、都会の中の住宅地が広がっている。

出来るだけモノを破壊しないように、私は肉弾戦を望んでいるのだけど。

見渡す限り、トレイズのダークサイズから放たれる弾丸によって

壊れているモノがたくさんあった。



―――――ズカン、ズカンズカン!



もう、どうせ壊れてしまうのだからしょうがないと、半ば諦めて

私はヤツに向かって三発、弾丸をうち、右手の霧のリングに炎を灯した。



「開匣!
いくよ、リュカ」



(パピヨン)

―――――cane(カーネ) di(ディ) nebbia(ネッビア)










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