赤い騎士 | ナノ



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「、なんだこれは」



有人のお陰で消えたウイルス。

リュカは騒がしかったので、もう匣に閉まった。



「ん?
そんなもの、デスクトップには置いてなかったはずだが…」



いつも通りのデスクトップ画面に、タイトルに知らないコードが書かれたファイルがあった。

なんのコード……、これは…。





「有人ありがとな
悪いがちょっと変わってくれ」

「あ、ああ」



有人は躊躇いがちに椅子から立ち上がり、私の方に絶えず視線を向けながら、席を離れる。

私が隠している何かを、知ろうとしているのだろう。

だけど、ここからは教えられない。



「なあ、ディル」

「有人、悪いが今夜は………マスターと一緒に居てくれないか」

「は?」

「私は多分、出掛けることになるからな」



納得できない表情の有人を無理矢理部屋から追い出すと、私はファイルにコードを打ち込んだ。

このコードは―――――かつてソンニョファミリーが使っていたものだ。

ボンゴレと同等の立場で同盟を組んでいた頃の。




そう、相手は、


「どうやらバレちゃったみたいだね
ディル=サントゥッチさん!」

「トレイズ、か……」

「ボクのところまで辿り着いたこと、誉めてあげるよ!
ぐっじょーぶ★」


画面の先から、資料から見つけた、トレイズ=フラモン―――――緑色の髪をもった、小柄な男が手を振っていた。










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