赤い騎士 | ナノ



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外でリフティング練習がしたい、

藍色襲撃から丁度一週間経った日の午後、

帰宅して直ぐ、そう頼まれた。

狙われている可能性が高すぎるわけだから、出来るだけ室内に居たいが

主の命だから、しょうがないと見てあげたのが夕方。

鬼道邸は広い、廊下でもリフティングぐらいは出来るだろう、と軽い気でいた。

しかし中庭に出た有人。

勇気あるな、お前。

外を見張りながらもリフティング練習を見ていれば

彼の息は、まったくあがらない。

経験、だろうか。

体力は並以上はあるらしい。

依頼を受け、始めて直ぐに刺客が現われた。

だから正直、私は有人のことを何一つ知らない。

情けない、命が関わる問題なのに。










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