「土門ってさ、もっと女ったらしだと思ってた。」
そう言うと、細い腰に手を当てて頭を掻きながら苦笑いされた。
その姿を見て、どきどきする。
*その苦笑いは愛故に*
「一之瀬も、女ったらしだと思った。」
「おまえは俺たちのことを何だと思ってんだ。」
あたしのおでこに人差し指をつんとしながら、土門はまた苦笑いした。
その行動にどきどきするも、あたしの心は不安でしょうがない。土門はあたしといるときに、苦笑いしかしない気がする。
「んー、女っ…たらし?じゃないなぁ…」
「はぁ…」
こんなことしか言わないからっていうのはわかってても、何を話したらいいのかわからない。緊張して、いつも土門が困るような話題しか出せない。
ため息をつく土門を見て、更に不安は増していった。
(ばか。)
「ばかで悪かったな。」
思うだけじゃ聞こえない。そう思ったけど、聞こえてる。
土門はおおきな手であたしの頭を撫でた。
「こうしてほしかったんだろ?」
「ち、違うっ」
あたしは素直じゃないから抵抗すんけど、土門はよしよしと受け流して頭を撫で続ける。
そのうち静かになったあたしを見て一言。
「俺は一途なんですー。」
不安はなくなった。
「あ、あたしだって…!」
「はいはい、わかってるって。」
顔を真っ赤にして土門を見上げると、また苦笑いをされた。
*その苦笑いは愛故に*
「土門って苦笑いばっかするよね。」
「あ?苦笑いじゃなくて、微笑みだ。」
「えっ…」
あとがき
杏様からのリクエスト、土門夢です!
半分くらい、私の願望でできていm…
こここ、こんなので良ければ貰ってやってください!(汗)
リクエストありがとうございました!
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やっぱり土門は最高ですね!!
嬉しくてしょうがありませんっ
遅くなりましたが、10000hitおめでとうございます!!
これかもがんばってください
杏
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