「助けて土門んんんんんんんんんんんんんん!!」
「待ってよ愛しのマイハニ――――――――!!」
「またやってんのか、お前等」
はあ、と盛大な溜息をついた土門の背中にササッとなまえが回りこんだ。
力いっぱいに学ランを握り、ぜえぜえと息を乱しながら前方にいる彼に抗議する。
土門はもう慣れました、飽きましたという半分死んだ目で2人を見る。
「い、一之瀬っ、もういい加減にして!着替え覗くとかどうかしてる!ありえない!」
「ふ、ふふ。もうちょっとでブラジャー見えそうだったのになー。あ、なんならここで着替えちゃう?」
「着替えちゃう?じゃないよもうやだああああ」
うわあああああああと叫んでまたなまえは走り出した。
それをすかさず一之瀬が追いかける。サッカー部だからというのもあるが、恐らく愛の力というやつでスピードが半端ない。
きっと前世はチーターだ。それを見た土門が、「頑張れなまえー」と呟いて教室へ戻った。
「はぁっ、はぁ、…う、」
「なまえっ!愛してるよ!」
「はあっ、は………出たあああああああ!」
「いい喘ぎ声だね!」
一方その頃なまえはあっという間に一之瀬に追いつかれてしまい、叫ぶことしか出来なかった。
何だこいつは。化け物か。とでも言いたげな彼女を気にする風もなく、腕をがっちり掴んで自身に引き寄せる。
体力が限界に近いなまえはされるがままに。
「うわ!」
「大丈夫?」
引っ張られた反動でバランスが崩れた。それをぽすっと受け止められる。
いや、あの、貴方に引っ張られたせいでこけかけたんですけど。と言いたいが、呆れて声も出なかった。ぎゅっと抱きしめられる。でも、
「一之瀬、全然ときめかない」
「そんなに恥ずかしがらなくていいんだよ…」
「起きろよ。ていうか、あの、授業始まるから離して」
「ふ、俺は一生なまえを離さないよ!」
「現実の世界に戻ろうよ!」
あーもう、離せえええ。
そう言ったなまえのお尻を撫でだした一之瀬になまえはまた絶叫して、冒頭同様土門の場へと逃げるのだった。
(なまえの全てを知りたいのも、愛ゆえだよ!)(お前は黙れえええっ)
20091015
どうも!遅くなってしまい申し訳御座いません。最初っから最後まで叫びっぱなしで何だかうるさい文に…あああすみませんすみません、滝で修行してきます!!(←)一之瀬=変態でも通じるのではと思う今日この頃です。では、一万打企画参加本当にありがとう御座いました!
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あああ、ありがとうございます!
ガチだ、ガチだ、ガチ之瀬だぁ!
土門ママンが素敵です、見捨てないで…
一万打、おめでとうございます!
これからも応援しています!
お、お、応援のスパイラルショットぉー!!
09/10/15 杏
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