04 -それは混沌-
昨日、不思議な現象に襲われた時出会った、名も知らない少女だ。
制服を着ているから、並中の生徒なのか。
いや、そんなはずはない。
あれだけ目立つ容姿をしているのだから、何かしら耳にするだろう。
でも、知らないのだから。
転校生、だろうか。
「何ぼけっとしてやがんだ、ダメツナが」
「んなッ?!」
「だ、大丈夫ですか10代目ぇー!」
「はは、相変わらず元気だな、小僧」
突如、綱吉を襲った衝撃。
明らかに、目の前でニヒルに笑うこの赤ん坊のせいだと、綱吉は眉間に皺を寄せる。
正解だ。
「いってえ、リボーン何すんだよ」
「リボーンさん、今のはひどくありませんか」
「このくらい、俺にとっては序の口だぞ
それと、これは日本式のあいさつの仕方だ、ちゃんと覚えとけよ」
「は、はい!」
リボーンの影から現われたのは、
「あ、君、昨日の」
「はい、そうです」
昨日の、さっき見た女の子が居た。
すると女の子は
昨日は大丈夫でしたか
―――――ボンゴレ10代目、
と、言葉を繋げた。
みんなほとんどしゃべらない…
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