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「おおお俺やっぱり無理ぃ…」
「し、しょうがないなあ…!
翔は昔からほほ本当に怖がりだねねね」


はるちゃん、あなたも大して変わらないよ。

今日は私の親が知り合いの結婚式で大阪に行っているから、わたしは一人で留守番。
暇だから、幼なじみ二人にDVDを借りに行かせた。


「てか、ぴなこはへへ平気なのかよお」
「え、だってあれ思いっきり作り物じゃん」


どうやら二人は、私を怖がらせたいがために後先考えずにホラー映画を借りたらしい。
ふっ低脳な連中だな。


「あ、トイレから手が出てきたし」
「ぎゃー」


二人が抱き締め合うなか、私は特殊メイクやCGのすごさに笑い転げて、かれこれ二時間が過ぎた。


「じゃ、私寝るから二人とも家帰ってね」


怖がる二人を玄関まで行かせたものの、微動だにしない。
ちって舌打ちしたら、ものすごくビビってた。


「あのさぴなこ・・・」
「家帰る勇気ないからさ・・・」

「ぴなこの部屋で寝ていい?」


…あんたら何歳だよ。

ま、優しい私は床に布団を一枚ひいて、でかい図体をした二人を寝かしたけどね。



びびりばびでぶー



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