TRIO!! | ナノ

はるちゃんと翔と3人でファーストフード店にいた。
なんか友達がいたらしく、私を差し置き二人でどっかいった。

ふざけんじゃねーよー

とか思いながら携帯ゲームをしていた。


「お姉さん可愛いね、一人?」
「今一人ー、あ、イケメン」
「わ、ありがとうー」


話しかけてきたイケメンさんに「あ、UFO」のノリで率直な印象を言ってしまい、有頂天にさせてしまった。
てか、これナンパ?


「お姉さんカレシいる?」
「募集中だけど、それを阻む厄介なのがいるんすよねー」
「なになに? 生活忙しいとか?」
「んー全然違う」
「えー、なら俺をカレシにしない?」
「は、」

コイツ話聞いてた?

イケメンさんのチャラい発言に、携帯画面を打つのに忙しかった指がピタリと止まった。
イケメンさんを見ると、彼の顔が至近距離にあった。


「なになに? ドキドキしてたり?」
「いや、違うけど」
「またまた照れちゃって〜! ちゅーしちゃうよ」
「いや、そのギャグ面白くないから、てか近いんですけどー!」


ちゅーする態勢の彼に、反撃する力も出なくて、目をぎゅっと瞑っていた。


「そうはさせない!」


そんな言葉と同時にぶちゅうぅうと音が鳴った。
目を開けると、イケメンさんとちゅーしてる翔、私を守るように肩を包んできたはるちゃんがいた。


「う、おえぇぇ!」


イケメンさんは飲食店に相応しくない声を発しながら逃げていった。
イケメンさんとちゅーした翔は、ゴホゴホと咳き込んでいた。


「ひな、大丈夫?」
「うん…ギリギリ」
「ゴホッ、ぴなこー! 俺の唇・・・消毒して?」
「うん、むり」


力抜けたけど、ちゃんと否定したわたしの条件反射ぱない・・・!
なんて場違いな考えをしていると、二人から無防備だの警戒心なさすぎだの、心配された。

正直、嬉しかった。



バカ二人のヒーロー伝説



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