TRIO!! | ナノ

「なぁなぁ、はる!」
「んーなに、翔?」
「この女の子可愛くね?」
「えー、僕はこの子が好きだなー」
「うっわ、はる可愛い顔して人妻とかエッロいな!」
「翔も清楚に見せかけた淫乱好きじゃん」
「いやーはるには負けるよー! はるはモロ淫乱好きだよな! なぁ? ぴなこ」


ツイッターかなんかで、高校生の脳内はH,H,Hっていってたけど、まさにその通りかも。
てか私の部屋で堂々と分厚いエロ本かっ開くなよ。


「僕らがひなに本の中身見せても、もうじーっと見て不潔って言って終わりだよね」
「ワイルドだね〜」


はるちゃんは、シーズンすぎた芸人のネタを真似ていた。
そのあと、翔が中学の頃はまだ反応が初々しいやれ、真っ赤になった顔を必死で手で覆ってたやれ、私の話をし出した。
あの顔はまじそそったとか言い始めたから、回し蹴りを食らわした。

てか私の反応かなり初々しいはず。


「ねぇねぇ」


私と翔がやり取りしていると、携帯をいじってたはるちゃんが喋り始めた。


「Hになるとカタくなるものなーんだ」


突拍子のないことを質問してきたはるちゃんに対し、回し蹴りから復活を成し遂げた翔が、きゃーそれぴなこの前で言うー? はるえっちー! と、うんたらかんたら言ってた。
はるちゃんも便乗して、いよいよからかい始めた。

お前のその胡散臭い笑顔剥がしちゃろーか。とか心の中で思っていた。


「じゃあ正解はー」
「ぼっ…ー」
「鉛筆の芯」


私が意地でも言わせねえぞと答えてみると、二人は予想外の答えに驚いている。
ふふふっ馬鹿め。

あっ、私の反応・・・



初々しさがない。



初々しい少女の面影は何処へ



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