2018年秋ドラマの所感
2018/12/11

まず、「所感」の意味が合ってるかググってから始める。
>心に感じたこと、感想。
よーしオッケー。

ツイッターの方でドラマを1話見るごとに
一言感想を呟いているが、
いい作品はもっと語りたいし、微妙な作品は僭越ながら少々おディスり申し上げたい。

好きな作品順にその所感を述べたい。

『僕らは奇跡でできている』
とりあえずこれが僅差でナンバーワンだ。
前クールでいうと私の中では、ぎぼむすポジションにあたる。
夕食を作りながら調味料置き場にスマホを置いて、見逃し配信アプリで見るのに最適な作品。
作業をしながらでも話が終えるわかりやすさ、
なのに最後はしっかり玉ねぎ由来ではない涙を誘う脚本、
おとぎ話のような温かみのあるBGM、
あげればまだ出てくるのだが、
声を大にして言いたいのは、ものすごく心を揺さぶられる凝縮されたラスト5分間だ。

主人公はおそらく発達障害。
他人から理解を得にくい日常を送っているものの、
対比のキャラクターである歯科医の育美が主人公の言葉にハッとさせられるシーンで1話が終わる事が多い。
そこから突然エンディングテーマのギターがギャンと鳴り出す。
私はこの瞬間が凄く好きで、
この一瞬のためにこのドラマを好いていると言っても過言ではない。

その昔、私のドラマ熱が再点火するきっかけになったドラマ『家政婦のミタ』も
上記の刹那現象が起きていた。
斉藤和義の『やさしくなりたい』のイントロが流れ出すと今でも胸が熱くなる。


僕キセでも発動するこの刹那現象は、
エンディングテーマが流れている間も引き続き発動する。
刹那現象と勝手に名付けたが、数分続くなら全然刹那じゃないなと今思う。
星のカービィのミニゲームで覚えた「刹那」という言葉をただ使いたかっただけです。

僕キセのエンドロールは、毎話特定の漢字が着色されている。
「木」とか「花」とか植物だったり、
先週は「空」とか「南」とか空関係だったような気がする。
なんとも粋な遊び心ではないか。
最終回は一体どんなエンドロールになるのか密かに楽しみにしている。


『ハラスメントゲーム 』
秋ドラマ放送前、作品ラインナップを見ているときこれは見ないだろうな〜と思ったが、ネットで面白いとの記事があったので見てみたらめっちゃ面白かった。

主演が唐沢寿明さんで、なんか暑苦しそうだし、
流行りの◯◯ハラスメントを盛り込んで勧善懲悪のドラマを作りました感がすごくしていたのだが、
蓋を開けてみると唐沢寿明さんはものすごくハマり役に感じられたし、
少しキツいことを言うとすぐハラスメントと捉えられる今の世の中で
本音でしっかり叱咤してくれる人がどんなにありがたいかを理解させてくれた作品だった。
あまり好きではなかった広瀬アリスちゃんも大好きになった。
弁護士先生のキャラは今期で一番好きだ。

『獣になれない私たち』
ドラマが始まる前の宣伝ポスターが
ガッキーが松田龍平の口に人差し指を当ててる風のビジュアルだったような
気がするけど、全然中身と違うなと今でも思う。
ドラマがいざ始まってタイトルが出てくるときの妙に明るいBGMも、
序盤の重苦しい内容と全然合ってなくて
何なんだろうと思っていたが、
途中からグンと面白くなってきた。
これがあるから第一印象が悪くても
視聴を切っちゃ勿体無いのである。

ガッキーこと晶や周りの人々の成長物語。
会社のシーンなんかリアルすぎて実際に働いているような気分になるので
週の真ん中水曜からドッと疲れる。

しかし、特筆すべきはBGM。
ずっと既存の洋楽かと思っていて探していたが、ドラマのオリジナル曲らしい
女性ボーカル入りの『yes!girl』という曲。
小気味良いベースが気持ちよく、
可愛らしい女性がアーハンとか言っている。
サビの部分に至ってはディズニーランドのパレードで流れているのかと錯覚するほど夢と魔法に溢れている。
が、その曲は窮屈な会社のシーンで流れている。
このBGMだけで全話視聴大決定なのだが、
どこか癖のある登場人物も愛着が湧いてくる。
君らはそんな簡単に異性と2人で酒を呑むのかよと突っ込みたくなるところもあるが、とりあえず楽しみにしている。
映像もキレイ。ガッキーもキレイ。


『大恋愛』
忘れていた。やっぱりこれが2位。
まず病気が絡む恋愛ドラマってところ。
映画だったら絶対見ない。
ムロと戸田恵梨香だったから見た。ら、
めっちゃええやん。という感じ。
戸田恵梨香の演技の上手さと、ベタな設定を古臭く感じさせないシナリオなんだと思う。

例えば、お互いの本音を居酒屋の店員にアフレコするていで言うシーンがあるのだが、
その前にアフレコで冗談を言う前置きがあるし、その冗談は後日本当になる伏線にもなっている。
ムロツヨシのアドリブや戸田恵梨香の自然体な笑い方も凄くいい。
この2人には心の底から幸せになってほしいのに、
この後辛い展開が待っていることが本当に辛い。
ムロツヨシはNHKのLIFEで知ったが、
妖怪どうしたろうかしゃんとこの真司が
同一人物だなんて信じられないまではいかないが、結構ショックだ。

『黄昏流星群』
好きではないが、何だかんだで毎週見てるし、ツイッターでも感想を検索してしまう作品。
友達とお菓子でも食べながらゲラゲラ突っ込みながら見たい不倫ドラマです。

『スーツ』
初回は面白かったけど、脱落気味。
濃い顔の人が苦手なので、
もう少し薄い顔の人が多ければいいんだけどなぁとワガママな感想を持っている。
海外ドラマ版は未見なので、そちらと比べてどうとかこうとかはないのだが、
鈴木ダイキ役の頭が非常に切れる強みを持っと活かしてほしかったなぁと思う。

『下町ロケット』
実際に見てみたら、見てよかったなぁと毎回思うのだが、コミカルなシーンが少ないのでドラマを再生するまでに結構な気力を使う。
1話くらい見なくても大丈夫だろと思わせるところが良いところであり
悪いところでもあるのだが、
私のミーハー気質には池井戸先生ドラマはそこまでハマらないのかなぁと思う。

『中学聖日記』
学生時代、先生と生徒もので友達とどハマりしたドラマ『魔女の条件』を彷彿とさせる内容で、見てみようかな程度で視聴開始。
全体的に静かで暗めでしっとりとした印象で、まあドタバタしたりサザエさんちっくな音楽が流れても困るよなというところなので、背徳的な世界観を作るのには成功しているように思う。
しかし、私ももう学生ではないので
どうしても教師目線で物語を追ってしまうし、
なんでこの主人公はこんなにポヤンとしていて後先考えないのだろうかと
1時間の放送尺の中で何度も思う。

先週の放送でも、土砂降りで気温が下がる中森を傘なしで歩いていて、コートにフードがついているなら真っ先にかぶるだろうに、なんでかぶらないんだろう。
若しくはなんで敢えてフード付きのコートを
役者に着せてるんだろうと不思議で仕方がなかった。

その後のシーンの濡れた髪の有村架純がとてもキレイで守ってあげたい感じだったから、髪を濡らしたい気持ちはわかるが。
だったら違うコートを着せてればよかったんじゃないのかなって
育児疲れの抜けない庶民的な一視聴者は思うのだ。
小言以外の何でもないが、そういう細かい所を本当なら大切にすべきだし、
それらをカバーしてある丁寧な作品にはそれなりの評価が集まっていると思う。

それでも映像は素敵だし、主題歌も好き。


『リーガルV』
豪華だし面白いし流石だなと思うので、
逆に印象に残らなかったりする。
全話欠かさず見ているが、
見た記憶が抜け落ちていて感想ツイートを忘れていたりしている。
完成度が高い故にパンチに欠ける。
M-1における和牛の評価と同じ現象が起きている。
(和牛の祭りデートネタ、最高に好きです)

でも天馬先生のワインのシーンは泣きそうになるくらいトラウマだったので、
もっと攻撃力下げていいよと思う。


以上が秋ドラマの独断な感想です。
途中で自分が批評家きどりの
浅い人間に思えて仕方ありませんでしたが、実際にその通りなのでとりとめもなく自由に書きました。


良いドラマでも意見したくなるドラマでも、見た後に誰かと語りたくなるんですよね。
昔は幼馴染と定期的に会っては近況報告をし、あとは延々とドラマ語りをしていたのですが今はなかなか向こうも忙しく。

そんなに語りたいならポケスペを目一杯語ればいいですね。
時間的に無理かと思っていたスペ語りを
来年は再開させたいなぁと思いました。





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