青峰大輝、帝光バスケ部ならば誰もが知っているであろう有名人。
しかしなにやら様子が変だ。
青峰はやたらびくびくしていた。
どうしてかはわからないが、声をかけた方がよいのだろうか?
少し考えて声をかけることにした僕は、青峰のほうへ近づいた。
どれだけ近づこうが、向こうは全く気づく様子がない。
「…………あの」
「うおぅ!?なんだ!?どっからか声がした!」
そして、意を決して声をかけたが、なんだかますます怖がらせてしまったようだ。
体育館端で怯え始めてしまった。
しょうがない。
怖がらせたままじゃ可哀相ですよね。
そう思い、僕はまた声をかけることにした。
そして、
「青峰くん」
と言いながら、震える肩に手を置くと。
「ぎゃあうおぁくぁせwjpaふじkqgjantvja★§◇○@*◇#◯!?」
変な奇声を発して倒れてしまった。
僕は少し焦ったが、しばらく放っておくことにした。
まあ頑丈そうだし大丈夫だろう。
多分………。