03


青峰大輝、帝光バスケ部ならば誰もが知っているであろう有名人。

しかしなにやら様子が変だ。
青峰はやたらびくびくしていた。

どうしてかはわからないが、声をかけた方がよいのだろうか?


少し考えて声をかけることにした僕は、青峰のほうへ近づいた。

どれだけ近づこうが、向こうは全く気づく様子がない。


「…………あの」

「うおぅ!?なんだ!?どっからか声がした!」


そして、意を決して声をかけたが、なんだかますます怖がらせてしまったようだ。
体育館端で怯え始めてしまった。

しょうがない。
怖がらせたままじゃ可哀相ですよね。

そう思い、僕はまた声をかけることにした。



そして、


「青峰くん」


と言いながら、震える肩に手を置くと。


「ぎゃあうおぁくぁせwjpaふじkqgjantvja★§◇○@*◇#◯!?」


変な奇声を発して倒れてしまった。

僕は少し焦ったが、しばらく放っておくことにした。

まあ頑丈そうだし大丈夫だろう。



多分………。


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