「くううぅぅrrrrrrrrろこっちいいぃぃぃ!今日2人で帰らないッスか!?」
「黄瀬うっせぇ!つーか、テツは俺と一緒に2人でマジバに行くんだよ!」
「く、黒子!昨日言ったオススメの本だが、今日一緒に2人で買いに行ってやってもいいのだよ!」
「黒ち〜ん今日2人でお菓子買いに行こ〜」
「黒子、今日は俺と2人でまっすぐ帰ろう」
「………………(解せぬ)」
上でなにやら喋ってる野郎共は、今をときめくキセキの世代と呼ばれる人たちだ。
誰もが羨み、敬愛し、憧憬する天才集団。
それがキセキの世代だ。
しかし僕は、そんなキセキに憧れている皆様に言いたい。
キセキは本当は変態でモーホーなstkなんですよー!!とね。
そして何故かその中心にいる僕。
本当に解せぬ。
(どうしてこうなってしまったのでしょう?)
ことの発端は数週間前まで遡る。
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ある日、僕はいつも通り普通に第4体育館で練習をしていた。
いつも通り誰もいない体育館で。
しかし、その日はいつもとは違うことが起きた。
ガラ
扉が開く音がして誰かが入ってきた。
僕は珍しいなと思いながらも、たまにここに来る人はいるので彼もそうなのだろうと思い、特に気にしていなかった。
「なんだよ、だれもいねーじゃん」
そう言いながら入ってきたのは、キセキの世代エースの青峰大輝だった。