■ Cold wind

季節は寒い冬。
木は葉が落ち、白い雪がほんわりと乗っていた。
向かいから吹いた冷たい風が頬を撫でる。
銀時は白いマフラーにそっと顔を埋めた。


時刻は18時48分。
場所は銀魂高校校門。
なぜこんな時間に銀時が其処にいるのかと言うと、
愛おしい恋人の部活が終わるのを待っているからである。

部活が終わるのは19時。
―――後10分そこら...かな、

ポケットに手を突っ込んで恋人を待つ。



暫くすると部活終わりの生徒がぞろぞろと帰っていく。
じーっと銀時は玄関を見る。
すると靴を急いで履き替えて銀時の方へと走ってくる一人の男が見えた。

「悪い銀時、待った..よな?」
「んー、寒い。」

銀時は恋人..土方十四郎の肩に顔を埋めた。
寒いとは何時間も待った。と言う意味を指すのだろう。

「ん...馬鹿野郎、こんな冷え切りやがって...」

土方はそういうとぎゅっと銀時を抱きしめる。
部活終わりの生徒がチラチラと見るが、銀時と土方は公認カップルなので
2人は全く気にする様子はない。


「なぁ、今日土方ん家言ってもいーか?」
「あ?俺ん家? ―――別に構わねーよ。」
「じゃーいく。あ!途中セプン寄ってこうぜ。肉まん食いてー...
どっかの誰かさんが何時間も俺を待たせるからさ。」
「悪いって...肉まん2個奢ってやるから。」
「まじで!? 早く行くぞ!」

指を絡ませながら手をつなぎ歩き出す。
さっきまでは冷たかった銀時の手は土方の手によってゆっくりゆっくり温かくなってく。
頬を緩めて土方を見上げる。

部活の話を楽しそうにする土方が愛おしくて愛おしくて....

ゆっくりと相手の頬に顔を寄せればちゅ、と軽く口づけをする。

土方は顔を真っ赤にし頬を抑え口をパクパクさせている。
そんな姿も愛おしくて思わず吹き出し笑う。

「っんだよ!いきなり...」
「土方ぁ...」
「あん?」














「大好き。」

















*********************

なんだこれは。
そこまで甘くないよ!っていうオチね☆
祝1000hit!!
こんなに沢山の人に私の駄文を見られていると思うとものすごいと言える程
恥ずかしいものです...

これからも銀ちゃんが切ない話を沢山書いていこうかなって☆
頑張ります!







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