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09.お泊まり会…?


それはいつもの様に休憩時間に本を読んでる時に起こった。


『は?お泊まり会?』

「そう!今日うちに泊まりに来ない?」


鈴木財閥のご令嬢から訳の分からない誘いを受けたのだ。


『なんで今日?普通に明日も学校あるよ?』

「なまえが昨日出かける用事があるって言うから土曜日誘えなかったんじゃない!」

『え?あたしのせいなわけ?』

「あんたのせいに決まってんでしょ!とにかく、あんたに聞きたいことがいーっぱいあるの!」


なんか理不尽な気がする。
先約あったんだから仕方ないじゃん。


『学校で話すんじゃダメなの?』

「ダメなの!」

『じゃあ、この前みたくカフェは?』

「閉店まで付き合ってくれんの?」

『そんなに話って長いわけ?!』

「内容によっては長くなる…ってか確実に長引くわね」

『はぁ…もう仕方ないなぁ。じゃあ一度家に帰ってから荷物持って行くから、明日学校帰りに取りに行くまで置かせてよ?』

「さっすがなまえ!」


ってなわけで、園子の勢いに負けて今日の外泊が決まった。

でも、普通友だちの家に泊まったりするのって次の日が休日の時にするよね?

何だって今日?

一体何があったって言うんだ…?


「あ、ちなみに蘭は来ないから」

『は?じゃあ何であたし呼ばれてんの?』

「あんたに話があるからに決まってんじゃない!」

『うわー…なんかその話めちゃくちゃ気になるんだけど』

「それじゃあ、放課後は帰ってさっさと支度しなさいよ?終わったらどっかで待ち合わせて、」

『もう面倒だから、うちに来たら?んで、支度出来たらそのまま園子の家に行けばよくない?あたしん家、この学校の近くだし』

「マジで!?あんたん家に行ってもいいの?!」

『別にいいよ。嫌なら待ち合わせでもいいけど、』

「行くに決まってんじゃない!」


というわけで、本日の放課後の予定があっさりと決まってしまった。




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