8/25 ありがち学パロ(むしろ○番煎じ←) オズ、アリス→高校生 ギル→国語教諭 ブレイク→養護教諭 「オズはまた国語だけ追試なのか。どうしていつも追試なんだ?」 「あー・・・ちょっと苦手なんだよね。漢字は好きなんだけど、心情を読み取る問題とかホント駄目」 「じゃあ先に帰るぞ」 「うん。また明日、アリス」 「ああ。また明日な、オズ」 アリスが教室から出ると、途端に部屋の中が静寂に包まれた。 当たり前だ。自分一人しかいないし。 「あーあ。アリスに嘘吐いちゃったよ」 本当は苦手なんかじゃない。むしろ得意な方だ。 だが追試を受けるのには理由がある。 間違っていると言われるだろう。そんなことしたって、何の為にもならないことはよく知っている。 「それでもね・・・ま、しょうがないよ」 まだ来ないだろうか、黒髪の長身の青年は。 あの綺麗な金色を独り占めする為にはこれしか方法がない。少なくとも、まだ学生の自分には。 卒業したら伝えようと思っている想いは、周りからしてみればダダ漏れらしい。自覚もある。 が、相手は恐ろしい程の鈍感なので気付かない。 「ちょっと気付いてくれたって良いのにさぁ・・・って、あ。来た」 まぁあの鈍感にもようやく慣れた。それなら気長に近づけば良い、と現実を受け入れてから、オズはこうして追試を受けている。 模試の成績も通知表に反映されるこの学校の制度に感謝しつつ、数秒後ガラリと開くであろうドアを見つめた。 模試はいつもトップ、なのにテストでは毎回追試。 こんな不思議な生徒の為に先生は来てくれる。 自分だけの、為に。 馬鹿な優越だなぁ。ぽつりと独りごちたら、ドアが開いた。 「あ、先・・・せ・・・い?」 現れたのは、待ち焦がれた黒、と。 「オズ君、すまないな・・・こいつがどうしてもと」 「へーェ。これが例の不思議な天才児君ですカ」 真っ白な髪に赤い隻眼の教師だった。 「えっと・・・ブレイク先生?だっけ?」 「ハイ。君は怪我しないからあまり話したことはありませんガ」 「同期で、高校・大学の先輩だったんだが・・・何せ変人で」 「初対面にそういうコト言っちゃいますカ君は」 「有名だぞお前の変人っぷりは」 仲良さそうな2人から目を逸らし、オズははぁと溜息を吐いた。 “追試” (まさかのライバル登場?) オズの一言目が管理人の心情← ← → |