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ありがち学パロ(むしろ○番煎じ←)
オズ、アリス→高校生
ギル→国語教諭
ブレイク→養護教諭






「オズはまた国語だけ追試なのか。どうしていつも追試なんだ?」
「あー・・・ちょっと苦手なんだよね。漢字は好きなんだけど、心情を読み取る問題とかホント駄目」
「じゃあ先に帰るぞ」
「うん。また明日、アリス」
「ああ。また明日な、オズ」
アリスが教室から出ると、途端に部屋の中が静寂に包まれた。
当たり前だ。自分一人しかいないし。
「あーあ。アリスに嘘吐いちゃったよ」
本当は苦手なんかじゃない。むしろ得意な方だ。
だが追試を受けるのには理由がある。
間違っていると言われるだろう。そんなことしたって、何の為にもならないことはよく知っている。
「それでもね・・・ま、しょうがないよ」
まだ来ないだろうか、黒髪の長身の青年は。
あの綺麗な金色を独り占めする為にはこれしか方法がない。少なくとも、まだ学生の自分には。
卒業したら伝えようと思っている想いは、周りからしてみればダダ漏れらしい。自覚もある。
が、相手は恐ろしい程の鈍感なので気付かない。
「ちょっと気付いてくれたって良いのにさぁ・・・って、あ。来た」
まぁあの鈍感にもようやく慣れた。それなら気長に近づけば良い、と現実を受け入れてから、オズはこうして追試を受けている。
模試の成績も通知表に反映されるこの学校の制度に感謝しつつ、数秒後ガラリと開くであろうドアを見つめた。

模試はいつもトップ、なのにテストでは毎回追試。

こんな不思議な生徒の為に先生は来てくれる。
自分だけの、為に。
馬鹿な優越だなぁ。ぽつりと独りごちたら、ドアが開いた。
「あ、先・・・せ・・・い?」
現れたのは、待ち焦がれた黒、と。
「オズ君、すまないな・・・こいつがどうしてもと」
「へーェ。これが例の不思議な天才児君ですカ」
真っ白な髪に赤い隻眼の教師だった。
「えっと・・・ブレイク先生?だっけ?」
「ハイ。君は怪我しないからあまり話したことはありませんガ」
「同期で、高校・大学の先輩だったんだが・・・何せ変人で」
「初対面にそういうコト言っちゃいますカ君は」
「有名だぞお前の変人っぷりは」
仲良さそうな2人から目を逸らし、オズははぁと溜息を吐いた。


“追試”

(まさかのライバル登場?)





オズの一言目が管理人の心情←
 


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