15/25 Gが15歳くらい 「どうしマシタ?また何か悪口言われたんですカ?」 最近この人が優しい。むしろ怪しく感じてしまうのは仕方ないことだろう、日頃の行いの所為だと思うことにして。 泣いているところを見ては慰めてくれるようになった。前は突き放したり上手く利用したりしていたのに。 嗚咽が落ち着いてから、訊いてみることにした。何かこちらにやって欲しいこととか、調べたい事柄があるかもしれないから。 「何で最近優しいんですか?」 片方しかない綺麗なブラッドストーンを真っ直ぐ見据える。 血玉の持ち主は少しだけ哀しげな色を滲ませて、苦笑いにも似た優しい笑みを浮かべた。 「私はネ、君を利用してるんですヨ」 それは知ってます、と即答する。だからこそ分からないのだ、利用することがどうして優しくすることに繋がるのか。 「君は昔の私によく似てるんですヨ。だから、同じ道罪を歩んで犯して欲しくない」 それくらいの情は私にもありマス。 「君を慰めることで、私は私自身を慰めてるんデス。だから、君に優しくしているワケじゃない」 間違えないでくだサイ。 いつもその言葉を言うときは冷たく突き放すように言うくせに。 どうしてそんなに優しく言うのだろう? 「・・・それは、利用って言うんですか?」 素朴な幼い疑問に、その人はとても曖昧に頷きを返した。 “利用” (まだ知らなかったんだ) (男の左胸に刻まれた罪の証を) 何だかんだブレイクはギルバートを大事にしてそう ← → |