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Gが15歳くらい





「どうしマシタ?また何か悪口言われたんですカ?」
最近この人が優しい。むしろ怪しく感じてしまうのは仕方ないことだろう、日頃の行いの所為だと思うことにして。
泣いているところを見ては慰めてくれるようになった。前は突き放したり上手く利用したりしていたのに。
嗚咽が落ち着いてから、訊いてみることにした。何かこちらにやって欲しいこととか、調べたい事柄があるかもしれないから。

「何で最近優しいんですか?」

片方しかない綺麗なブラッドストーンを真っ直ぐ見据える。
血玉の持ち主は少しだけ哀しげな色を滲ませて、苦笑いにも似た優しい笑みを浮かべた。

「私はネ、君を利用してるんですヨ」

それは知ってます、と即答する。だからこそ分からないのだ、利用することがどうして優しくすることに繋がるのか。

「君は昔の私によく似てるんですヨ。だから、同じ道を歩んで犯して欲しくない」

それくらいの情は私にもありマス。

「君を慰めることで、私は私自身を慰めてるんデス。だから、君に優しくしているワケじゃない」

間違えないでくだサイ。

いつもその言葉を言うときは冷たく突き放すように言うくせに。
どうしてそんなに優しく言うのだろう?

「・・・それは、利用って言うんですか?」

素朴な幼い疑問に、その人はとても曖昧に頷きを返した。


“利用”

(まだ知らなかったんだ)
(男の左胸に刻まれた罪の証を)










何だかんだブレイクはギルバートを大事にしてそう
 


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