白熱燈

取り敢えず、君は僕であって僕は君では無いのだから、一切合切死ぬ事は至って簡単だ、と思いました。
所詮人間は人間でしかなく、彼のサルスベリの木が萌えようとも、ひらひらとした花を咲かせようとも其は変わらない訳で。

僕は哀しくなりました。

虚しいと言う言葉で括って終うのは至極簡単で幼稚な事柄なのだけれど、其は其でまぁ良いだろうとか思って終う僕が居るのです。
結局の処、僕は此の侭人間にも動物にも為れずに生物学的欲求を熟しながら進化論の導く儘に生を終えるだけなのかも知れません。
だから何なのだと問われても答えを結論付ける様な稚拙な事はしたく無い訳で。



涙が出たのです。


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