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 やがて滅びる世界…19


*死ネタのようなもの


「空が燃えていますね」

「もうすぐ来るんだろう」

「あ、それロンです」

「あらら」


点棒の計算は最早必要無かった
今にも空高くから件のものがやってくるだろう
この辺りの人々は皆逃げ出して町は閑散としていた


「駅は人が多くて何処にも行けないでしょうね」

「行きたいの」

「何処か自然のある場所に行きたいかったです、でも、もういいんです」

「そう…良かったのか、俺の隣で」

「あーた以外に誰が居ますか」

「そうか」

「先に逝かれて一人残されるより、ずっと良い」


狐は幸せそうに笑った






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