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 やがて滅びる世界…13


*死ネタのようなもの



「空が燃えていますね」

「綺麗だな」

「ええ」


水平線に赤い光が反射している
もうすぐ空高くから件のものがやってくるだろう
細波の音だけが耳に入ってくる
側にあるまだ成熟しきっていない手を握った


「…疲れた?」

「少し。沢山歩いて来ましたからね」

「もうすぐだね」

「ええ」

「何処にも行くなよ」

「居ますよ、最後の時まで」


握る体温の温かさはいつまでも残っているだろう





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