◎
やがて滅びる世界…13
*死ネタのようなもの
「空が燃えていますね」
「綺麗だな」
「ええ」
水平線に赤い光が反射している
もうすぐ空高くから件のものがやってくるだろう
細波の音だけが耳に入ってくる
側にあるまだ成熟しきっていない手を握った
「…疲れた?」
「少し。沢山歩いて来ましたからね」
「もうすぐだね」
「ええ」
「何処にも行くなよ」
「居ますよ、最後の時まで」
握る体温の温かさはいつまでも残っているだろう
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