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アカギは厨房に入り、手にしていた包みを置いた
切れた醤油を買ってくるよう頼まれたのだ
水野は仕込みのため魚を捌いているところだった


「あ、ありがとうございます。今日は下に居ても大丈夫ですよ」

「え」

「ちょっと変わったお得意様がいらっしゃるので」

「へえ…」


今日は貸切か
自分のことが知られても大丈夫な客とはどんな客だろう
アカギは店開きの前に風呂を済ませるべく二階に上がった

多少店の手伝いをすることになるかもしれないが、そんなものは苦ではない
商売人の水野がどんな風なのか興味があった
水野の交遊関係にも



しかし、その一時間後、アカギは早く寝ておくんだったと後悔することになる









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