▼ 四回目
「よっ、メンクイヤロー」
翌日、ロントラを綺麗に風呂に入れてやり、いつもの如く埃を徹底的に拭き取っていればズカズカと部屋に入ってきた男。スクアーロか殺すと彼を睨んだところで止めた。
「…ベルか。よかった」
「レヴィだったら?」
「殺してた」
「ヒュー、さっすが。まぁ俺も殺すけど」
「うん」
「で?お前ボスにナニしちゃったわけ」
「は…?何って――」
ぽんっと肩に手を置いては覗き込まれる。必然的に顔が近くなったのは言うまでもなく、ベルだから実践でもいいかとちゅうっと吸い付いた。
「!、ン―っ、…と、マジかよ」
「言っとくけどボスからのお誘いだからな」
「ししっ、つーか俺がいんのにボスと浮気とかありえねー殺す」
「え、ベルも好き」
「それフォローなってねーよ」
「そうか?にしてもそっちこそどうしたんだ」
ちゅ、とサラサラの髪にキスを落とす。抱かれに来たなら抱くんだけど。腰細いなあと好き勝手にまさぐる。
「日本に飛ぶってハナシ」
「……今から?」
「もっちろん。だから王子直々に迎えにきてやったんだぜ」
「絶対参加?昨日の会議と関係してんの?」
「絶対。昨日はバカに無駄足使わされた」
「無駄足?んー………わかった」
汚そうだけど、行くしかない。
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